医薬品や医療機器、化学物質などを対象に、各種非臨床試験を受託している食品薬品安全センター(秦野研究所)。受託サービスの特徴、実際に対応した受託試験の事例などをご紹介しています。
医薬品、医療機器、化学物質、食品、医薬部外品など、多様な製品を対象に非臨床試験を受託。一般毒性試験や遺伝毒性試験、全身毒性試験、皮膚感作性試験などの評価試験に対応し、それぞれの試験で目的や評価項目を明確に示した体制を整備しています。
公式HPでは、試験内容ごとに詳細な方法を記載。安全性確認へのこだわりが見られます。
遺伝毒性試験において陽性結果が得られた際、原因調査のサポートやフォローアップ試験を提案。試験結果に応じて柔軟に判断しながら、非臨床評価の精度を高めていく姿勢です。
初期段階でのスクリーニングから追加評価まで、自社一貫で対応する体制が構築されています。
皮膚感作性試験では、ISO 10993-10や10993-12、FDA Guidanceに準拠した試験法が紹介されています。GPMTやLLNAなど複数の手法を適切に選択できる体制が整っているため、申請先(国内、米国、欧州など)や試験の目的に合わせた実施が可能です。
抽出液の作製についても、各種規格に沿った方法を採用しています。
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公式HPでは病態モデルに関する情報が見つかりませんでした。
食品薬品安全センターでは、医療機器やその原材料に対する全身毒性の評価において、ISO 10993-11:2017 Annex Hに準拠した二重投与経路による亜慢性毒性試験を実施しています。
極性と非極性の2種類の抽出液を同一動物に投与し、全身への影響を評価。極性溶媒は静脈内、非極性溶媒は腹腔内に投与するなど、医療機器に特有の条件に対応した実用性の高い設計となっています。
参照:https://www.fdsc.or.jp/test/systemic_toxicity/
会社所在地 | 神奈川県秦野市落合729番地の5 |
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電話番号 | 0463-82-4751 |
公式サイト | https://www.fdsc.or.jp/ |
新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。