非臨床試験のおすすめ受託会社が見つかるサイト|effical » 非臨床の薬効薬理試験受託サービスの選び方

非臨床の薬効薬理試験受託サービスの選び方

創薬研究では、化合物スクリーニング(探索段階)から承認までの成功率は3万分の1などといわれています。1991年から2000年の期間において、有効性が原因となりドロップ(差し戻し)される割合は3割となっているため、高い技術力を持った専門性の高い受託会社に依頼することが、上記のような現状を打破する鍵といえます。

出典:医薬品産業の現状(厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10807000/001036959.pdf
出典:医薬品産業ビジョン2021(厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000831974.pdf
出典:研究用モデル細胞の創製技術開発プロジェクト
https://www.nedo.go.jp/content/100096077.pdf

創薬事業で薬効薬理試験が重要な理由

創薬事業においては、薬効薬理試験が非常に重要といえます。これは、期待された治療効果が認められないといった「有効性」が原因となってドロップ(差し戻し)される割合が約30%となっており、2000年台に入ってからのドロップ原因の中で1位となっているためです。

出典:研究用モデル細胞の創製技術開発プロジェクト
https://www.nedo.go.jp/content/100096077.pdf

非臨床の薬効・薬理試験受託会社の
選び方のポイント

創薬段階においては、「トランスレーショナル・ギャップ」をなくすための戦略的なアプローチとしてCROを選択することが重要です。ここでは、CROの選び方のポイントをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

「疾患の表現型(フェノタイプ)」をヒト臨床と同等に再現できているか

多くの疾患は単一の遺伝子や分子で成り立つものではありません。そのため、特にMASH/NASHや線維化、がんなど複雑な慢性疾患の場合、複数の因子が絡み合う表現型(病態の見た目・挙動)がヒトの患者とどの程度一致しているか、という点が重要になります。

疾患特異的なバイオマーカーの上下のみではなく、「病理組織学的な特徴や臨床の診断基準とパラレルに評価可能なモデルを持っているか」がポイントです。またCRO側が、遺伝子発現プロファイルやシグナル伝達経路においてヒトの臨床患者データとの間で高い相関性を示す、という科学的なエビデンスを提示できるかも受託会社選びでチェックしておきたい点といえます。

創薬ターゲットの「種差(Species Difference)」を克服する代替試験系があるか

候補化合物が「ヒト固有の受容体や分子」をターゲットにしたケースでは、たとえ精緻な病態モデル動物でも、通常の野生型動物では薬効を正しく評価できないという面があります。

以上から、薬効・薬理試験受託会社がヒト化モデルを開発・維持しているかに加え、検証データが豊富にあるか確認します。また動物モデルの限界を補完するため「ヒト患者由来細胞(PDC)」や「ヒト3Dオルガノイド」を用いたin vitro(試験管内)の薬効評価系をシームレスに組み合わせた試験デザインの提案が行えるかもポイントです。

薬効のグラデーションを捉える「定量化・デジタルパソロジー技術」があるか

病理診断医による目視のスコアリングのみに頼っている場合、薬効の微細なグラデーション(変化)を見落とすリスクが考えられます。PMDAやFDAなどの規制当局を納得させるには、客観的かつ厳密な数値化が必要です。

そのため、AIや画像解析ソフトを活用したデジタルパソロジーの導入によって、観察者の主観を排除した定量データの取得が可能かという点が選定ポイントとして挙げられます。また、薬物の投与量と組織内の標的占有率(PD)、実際の薬効の相関関係(=容量反応曲線)について、ばらつきの少ないクリアなグラフとして出力が可能な実験技術やノウハウを保有しているかも確認します。

臨床のプロトコルを見据えた「リバース・トランスレーショナル」な試験デザインができるか

いわれた通りのプロトコルにてマウスへ投与を行うのみではなく、将来行う予定の臨床試験から逆算し、非臨床の試験デザインを最適化可能なコンサルティング力を持っているかどうかも優れたCROを見極めるポイントです。

ここでは、臨床実験における実際の投与経路や投与頻度を考慮し、動物モデルでのキネティクスに合わせた妥当な試験デザインに関し、一緒にディスカッションできるかも重要です。

また探索段階のスクリーニング試験から、臨床入りを見据えた厳密な効力試験まで、各ステージに応じたポジティブコントロールの選定や適切なサンプルサイズの計算について、科学に基づき提案してくれるかも大切です。

【得意領域別】高い専門性を持つ
薬効薬理試験 受託会社5選

ここではeffical編集チームが独自に調査をした受託サービスの中から、多くの病態モデルと試験事例を有する会社を、新薬の対象領域別に分類しました。開発中の新薬に近い領域から、ぜひおすすめの会社情報をチェックしてみてください。

臓器線維化領域の薬効薬理試験なら
「SMCラボラトリーズ」

イメージ
引用元HP:SMCラボラトリーズ公式サイト
https://www.smccro-lab.com/jp/

こんな人におすすめ

  • ・まだ有効成分が見つかっていない疾患の治療薬を開発したい製薬会社
  • ・病態モデルすら存在しない領域の創薬にチャレンジしたいベンチャー

SMCラボラトリーズが薬効・薬理試験の
委託におすすめの理由

SMCラボラトリーズの保有する
病態モデル一例

SMCラボラトリーズでは、独自開発の病態モデル「STAM™マウス」をはじめ、炎症や線維化、代謝、がん免疫などに関連した疾患モデルマウス・25種をラインナップ

ここではMASH/NASH研究で利用されるSTAM™モデルと、腎線維化モデルとして広く用いられているUUOモデルをご紹介しています。

STAM™ モデル

ヒトMASH/NASH-HCCと同様な病態進行を示すモデルです。後期2型糖尿病を模し、脂肪肝からNASH、線維化、そして肝がんへと病態が進行します。

短期間で病態が進行し、20週齢時で100%肝がんを発症する特徴から、これまでに70件以上の論文で研究内容が公表されています。

片側尿管閉塞(UUO)モデル

腎線維化モデルとして使用されることの多いUUOモデルには、間質性線維症・尿細管萎縮・炎症細胞浸潤などの慢性腎疾患の病理的特徴が認められます。

このモデルは試験期間がたった2週間なので、腎臓の線維化に対する抗線維化薬のin vivoスクリーニング試験に適しています。

SMCラボラトリーズの
薬効・薬理試験 ケーススタディ

世界中で1,000を超えるクライアント※にサービスを提供しているSMCラボラトリーズ。線維化をターゲットとする非臨床試験でのSTAM™マウスの提供を始め、炎症・代謝・がん免疫等の多方面で豊富な実績を誇ります。ここでは薬効薬理試験に無事フェーズ2へと移行した事例をご紹介しています。

※参照元:SMCラボラトリーズ公式サイト(2022/1/1~2022/12/31の期間)https://www.smccro-lab.com/jp/quality/

SMCラボラトリーズの会社概要

会社名 SMCラボラトリーズ株式会社
所在地 東京都⼤⽥区南蒲⽥2-16-1 テクノポートカマタセンタービル
電話番号 03-6715-9101
公式サイト https://www.smccro-lab.com/jp/

網膜神経・眼科領域の薬効薬理試験なら
「薬物安全性試験センター」

薬物安全性試験センター
引用元HP:薬物安全性試験センター公式サイト
https://www.dstc.jp/

こんな人におすすめ

  • ・緑内障、網膜関連の創薬を進めている製薬会社
  • ・いち早く有用なデータを手に入れたい創薬ベンチャー

薬物安全性試験センターが
薬効・薬理試験の委託におすすめの理由

薬物安全性試験センターの保有する
病態モデル一例

高眼圧・網膜・ドライアイなどの眼科領域に対する評価を幅広く受託している会社です。イヌ・ウサギ・ラットなど多様な動物で試験ができるので、有用性を見出しやすいのが強みと言えるでしょう。

ウサギキモトリプシン誘発高眼圧モデル

高眼圧状態を継続的に維持できるモデルで、慢性緑内障や眼圧下降薬、緑内障視神経症治療薬、網膜症治療薬などの評価に適用しています。

イヌ乾燥性ドライアイモデル

イヌの角膜に一定量の風を強制的に当てることで、角膜を乾燥させます。乾燥性ドライアイを惹起させることで、角膜上皮障害性ドライアイ治療薬に適用するモデルです。

薬物安全性試験センターの
薬効・薬理試験 ケーススタディ

公式サイトにケーススタディの記載がありませんでした。

薬物安全性試験センターの会社概要

会社名 株式会社薬物安全性試験センター
所在地 東京都新宿区高田馬場1-31-8
電話番号 0493-54-3239
公式サイト https://www.dstc.jp/

代謝性疾患領域の薬効薬理試験なら
「ボゾリサーチセンター」

ボゾリサーチセンター
引用元HP:ボゾリサーチセンター公式サイト
https://www.bozo.co.jp/

こんな人におすすめ

  • ・高脂肪食負荷・高血圧関連の創薬を進めている製薬会社
  • ・毒性病理学等、専門家によるデータを求める創薬ベンチャー

ボゾリサーチセンターが薬効・薬理試験の
委託におすすめの理由

ボゾリサーチセンターの保有する
病態モデル一例

代謝性疾患領域では、生活習慣病の治療薬を開発するために必要な試験・評価を実施しています。正常動物・疾患モデル動物を用いたin vivo薬効薬理試験が提供メニューの中心です。

高脂肪食負荷肥満モデル

公式サイトにモデル詳細の記載がありませんでした。

卵巣摘出(OVX)肥満モデル

公式サイトにモデル詳細の記載がありませんでした。

ボゾリサーチセンターの
薬効・薬理試験 ケーススタディ

公式サイトにケーススタディの記載がありませんでした。

ボゾリサーチセンターの会社概要

会社名 B&Iホールディングス株式会社
所在地 東京都新宿区西新宿3-9-12-1201
電話番号 03-5453-8120
公式サイト https://www.bozo.co.jp/

神経変性疾患領域の薬効薬理試験なら
「メディフォード」

メディフォード
引用元HP:メディフォード公式サイト
https://www.mediford.com/

こんな人におすすめ

  • ・アルツハイマー、うつ病関連の創薬を進めている製薬会社
  • ・手術を要する薬効試験が必要な創薬ベンチャー

メディフォードが薬効・薬理試験の
委託におすすめの理由

メディフォードの保有する
病態モデル一例

メディフォードでは、薬効薬理試験に使うさまざまな病態モデルを応用した試験を受託しています。新旧を問わず、中枢神経系を中心に、疼痛、感染症、循環器系などのin vitro薬効試験といった幅広い分野の試験を実施しています。

LPS誘発うつ病マウスモデル

リポポリサッカライド(LPS)を投与することでうつ病モデル(マウス)を作製します。強制水泳やテールサスペンションの無動時間を指標として、薬の抗うつ様効果を評価する試験です。

一過性中大脳動脈閉塞(栓子法)モデル

中大脳動脈を閉塞したラットの脳虚血モデル(一過性MCA閉塞)を用い、脳梗塞巣体積・神経症状・ロータロッド試験を指標として薬効を検討します。豊富な経験を持ち、安定したモデル作製が可能です。

メディフォードの
薬効・薬理試験 ケーススタディ

公式サイトにケーススタディの記載がありませんでした。

メディフォードの会社概要

会社名 メディフォード株式会社
所在地 東京都板橋区清⽔町 36-1
電話番号 03-6905-5860
公式サイト https://www.mediford.com/

アトピー性皮膚炎の薬効薬理試験なら
「安評センター」

安評センター
引用元HP:安評センター公式サイト
https://www.anpyo.co.jp/

こんな人におすすめ

  • ・ヒトのアトピー性皮膚炎薬の創薬を進めている製薬会社
  • ・ピアレビューされた有用なデータを手に入れたい創薬ベンチャー

安評センターが薬効・薬理試験の委託に
おすすめの理由

安評センターの保有する
病態モデル一例

安評センターではアルツハイマーなど精神疾患系とアトピー性皮膚炎に特化した薬効薬理試験を行っており、特にアトピー性皮膚炎では評価の高いモデルを有しています。

IL33 Tgマウス

このマウスは8週齢以降全てのマウスで、アトピー性皮膚炎を自然発症することが示されています。このモデルを用い、病理組織学的検査、血液生化学検査、ELISA測定、免疫染色、遺伝子解析など、解析を含む非臨床試験受託を提供可能です。

proBDNF KIマウス

尾懸垂試験や強制遊泳試験において、無動化時間が長期化するうつ病様の表現型を示します。うつ病をはじめとする精神・神経疾患に役立てることができます。

安評センターの
薬効・薬理試験 ケーススタディ

公式サイトにケーススタディの記載がありませんでした。

安評センターの会社概要

会社名 株式会社安評センター
所在地 静岡県磐田市塩新田582-2
電話番号 0538-58-1266
公式サイト https://www.anpyo.co.jp/

薬効薬理試験で用いられる代表的な疾患・動物モデル

新薬の有効性を評価する非臨床の薬効薬理試験において、ヒトの病態をいかに正確に再現したモデルを選択するかが重要です。本項目では、さまざまな疾患領域における代表的な疾患モデルや動物モデルをピックアップしてご紹介します。

慢性腎疾患モデル

慢性腎疾患(CKD)モデルとは、人間の慢性的な腎機能低下やそれに伴う合併症(線維化や腎性貧血など)を、マウスやラットなどの実験動物を用いて人工的に再現した病態モデルのことです。開発中の化合物が「本当に腎機能の低下を抑えるのか」「尿タンパクを減少させるのか」「腎線維化の進行を防げるのか」といったProof of Concept(概念実証)を取得するために不可欠な試験系となります。

肺機能測定

肺機能測定は、呼吸器疾患の創薬において薬物の有効性を定量的に評価する不可欠な手法です。喘息、COPD、肺線維症などの疾患モデルに応じ、気道抵抗(Raw)や動的コンプライアンス(Cdyn)などの指標を適切に選択することが重要。測定精度の向上には、麻酔管理や挿管手技の安定化に加え、臨床への外挿性を高めるためのP-V曲線解析や非侵襲的な経時的評価の導入が鍵となります。これらを統合することで、臨床予測性の高い質の高いデータの創出が可能となります。

がん免疫アッセイを用いた創薬・薬効評価

がん免疫療法における創薬において、がん免疫アッセイは不可欠です。従来用いられてきた手法に加えて、近年では腫瘍微小環境を再現する患者由来のオルガノイド(PDO)や、AIを用いた画像解析などさまざまな最新技術が導入されており、薬効予測精度が向上しています。しかし、高度な評価系を構築するには高い技術が必要なことに加えて、コスト面での壁が高いという課題があることから、腫瘍免疫学に特化したCROに委託することが創薬を加速する鍵といえます。

 
技術力・モデル数・実績の揃った
薬効薬理試験におすすめの受託会社 5選
 

ここではeffical編集チームが独自に調査をした受託サービスの中から、多くの病態モデルと試験事例を有する会社を、新薬の対象領域別に分類しました。開発中の新薬に近い領域から、ぜひおすすめの会社情報をチェックしてみてください。

臓器線維化領域の
薬効薬理試験なら
SMCラボラトリーズ
SMCラボラトリーズ
引用元HP:SMCラボラトリーズ公式サイト(https://www.smccro-lab.com/jp/quality/)
SMCラボラトリーズが
おすすめの理由
【技術力】
特許取得の技術で、線維化など高度な薬効評価試験ができる
【モデル数】
25種の病態モデルを有し、世に無い場合は伴走して開発してくれる
【実績】
国内外377もの地域※、1,000件以上の顧客※との受託実績がある
 
※参照元:SMCラボラトリーズ公式サイト(2022/1/1~2022/12/31の期間)https://www.smccro-lab.com/jp/quality/
網膜神経・眼科領域の
薬効薬理試験なら
薬物安全性試験センター
薬物安全性試験センター
引用元HP:薬物安全性試験センター公式サイト(https://www.dstc.jp/)
薬物安全性試験センターがおすすめの理由
【技術力】
感作性試験、クランプ試験など、データ提出のスピードが早い
【モデル数】
ウサギを使った緑内障、網膜関連試験のモデルを多く保有
【実績】
化学品・製薬メーカーなど、数多くの契約実績がある
代謝性疾患領域の
薬効薬理試験なら
ボゾリサーチセンター
ボゾリサーチセンター
引用元HP:ボゾリサーチセンター公式サイト(https://www.bozo.co.jp/)
ボゾリサーチセンターがおすすめの理由
【技術力】
経験学である前臨床において高品質なデータを提供できる
【モデル数】
高脂肪食負荷・高血圧など、の病態モデル保有数が多い
【実績】
毒性病理学専門家などのPh.Dを数多く排出している
神経変性疾患領域の
薬効薬理試験なら
メディフォード
メディフォード
引用元HP:メディフォード公式サイト(https://www.mediford.com/)
メディフォードが
おすすめの理由
【技術力】
手術を要する薬効試験が得意で、ミュータント試験の経験が豊富
【モデル数】
アルツハイマー、うつ病、認知症など精神疾患の病態モデルが多い
【実績】
豊富な試験実施歴があり、臨床工程までサポートしてもらえる
アトピー性皮膚炎
薬効薬理試験なら
安評センター
安評センター
引用元HP:安評センター公式サイト(https://www.anpyo.co.jp/)
安評センターが
おすすめの理由
【技術力】
開発速度向上のため、所内ピアレビューを高速レスポンスで行っている
【モデル数】
ヒトのアトピー性皮膚炎の症状を再現するモデルマウスを開発している
【実績】
独自技術を活かした学会発表、論文提出の実績が多い