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代謝性疾患の創薬

目次
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代謝性疾患は、現代社会において重要な医療課題の一つです。糖尿病や高脂血症、肥満などが代表的な代謝性疾患であり、これらの疾患は生活習慣や遺伝的要因によって引き起こされることが多いです。創薬の分野では、これらの疾患に対する新薬の開発が進められており、非臨床試験が重要な役割を果たしています。

以下では代謝性疾患の創薬事例を通じて、新薬の開発事例がどのように行われ、非臨床試験が実施されたのかを紹介しています。

ボゾリサーチセンターの開発事例

ボゾリサーチセンターは、代謝性疾患の創薬において豊富な実績を持ち、生活習慣病の治療薬を開発するために必要とされるさまざまな試験及び評価を実施しています。創薬戦略の相談から試験の実施まで、リード化合物最適化ステージを中心にサポート。特に、がんや代謝性疾患を対象とした薬効薬理試験が充実しており、高い品質と信頼性で評価されています。

非臨床試験の内容

ボゾリサーチセンターでは、正常動物や疾患モデル動物を用いたin vivo薬効薬理試験、培養細胞を用いたin vitro薬効薬理試験を実施しています。国内外5拠点で受託体制を強化し、創薬・開発を一気通貫で非臨床安全性試験を支援しています。

参照元:ボゾリサーチセンター公式サイトhttps://www.bozo.co.jp/lp/souyaku/

アストラゼネカの開発事例

アストラゼネカは、肥満症や2型糖尿病を対象とした創薬に積極的に取り組んでいます。特に、Eccogene社との提携により、1日1回経口投与によるGLP-1受容体作動薬ECC5004の開発が進行中です。この薬剤は、血糖降下作用と体重減少効果が期待されており、代謝性疾患の治療に革新をもたらす可能性があります。

非臨床試験の内容

ECC5004に関して米国で非臨床試験を実施し、有効性と安全性のプロファイルを評価しました。この試験により、望ましい効果が確認され、現在は第I相臨床試験を実施中です。

参照元:アストラゼネカ公式サイトhttps://www.astrazeneca.co.jp/media/press-releases1/2023/2023112701.html

まとめ

代謝性疾患の創薬には、非臨床試験が欠かせない重要なステップとなっています。ボゾリサーチセンターやアストラゼネカの事例からもわかるように、これらの試験を通じて新薬の有効性と安全性を確保し、患者にとってより良い治療法を提供することが目指されています。今後も非臨床試験の重要性は高まり続けるでしょう。

【目的・課題別】
技術力・専門性・実績のある
非臨床試験の受託サービスおすすめ3選

新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。

薬効薬理試験
未知の病態モデルを再現し
探索から臨床志向の薬効評価
SMCラボラトリーズ
SMCラボラトリーズ
引用元:SMCラボラトリーズ公式サイト(https://www.smccro-lab.com/jp/)
  • 未知の病態モデルを特許技術のマウスで再現・作製。マウスを使用した新規病態モデル開発に取り組んでおり、なかでも肝臓病や線維化領域で実績を重ねる。
  • がん・炎症・代謝性疾患など、多様な疾患モデルを自社で確立・運用。探索段階から臨床志向の薬効評価に対応可能。評価系や投与方法などを個別に設計し、研究者とディスカッションしながら試験プランを構築可能
  • 小ロット対応や技術的な相談体制が整っており、ベンチャー・研究機関でも利用しやすい。
安全性試験
FIH申請に向けた安全性評価を
一括対応できる
labcorp
(ラボコープ・ドラッグデベロップメント)
labcorp
引用元:labcorp公式サイト(https://jp.labcorp.com/)
  • FDA・EMA・PMDAなどの国際規制に対応したGLP試験体制を完備。ICHガイドラインに準拠した信頼性保証付きのデータを取得可能で、各国当局への申請を見据えた試験設計が可能。
  • SEG I–III や 2年間毒性など、発がん性・生殖毒性を含む長期試験にも対応する高度な専門性を有する。
  • FIHを見据えた毒性・TK・安全性薬理の一括設計・受託が可能。初回ヒト投与までの非臨床試験全体を効率よく外注化できる。グローバル創薬を進める企業にとって、コスト・リスクを抑えながら進められる体制を整える。
薬物動態試験
高精度バイオアナリシスで
臨床を見据えたPK/PD評価
フェニックスバイオ
フェニックスバイオ
引用元:フェニックスバイオ公式サイト(https://phoenixbio.co.jp/)
  • ヒト肝細胞を有するPXBマウス®を用いた薬物動態・肝代謝評価に対応。ADMEや薬物相互作用など、ヒト外挿性の高いデータを取得可能。
  • LC-MS/MSを活用した高感度なバイオアナリシスにより、血中濃度測定・代謝物同定・定量バリデーションまで一貫対応
  • 薬物動態・肝毒性・安全性を包括的に評価できる統合試験体制を構築。中分子・核酸医薬などの特殊モダリティにも柔軟に対応可能。肝代謝が開発上のボトルネックとなる化合物や、臨床導出に向けた濃度評価が重要な案件でも、定量性と再現性に優れた試験系を提供