ジャクソン・ラボラトリー・ジャパンは、米国The Jackson Laboratoryの日本法人。マウスモデルの提供と研究支援サービスを主力事業に展開している研究機関です。非臨床試験領域では、自社での試験実施に加え、米国本部との連携による受託試験やコンサルティングなども実施しています。
ジャクソン・ラボラトリー・ジャパンでは、がんや糖尿病、炎症、疼痛など多岐にわたる疾患領域に対応した薬効薬理試験を受託しています。
米国ジャクソン研究所が開発した高品質なJAX® Miceや、PDXモデルを用いた解析が可能で、実験動物の専門機関ならではの試験体制を構築。遺伝的背景の安定性やモデルの信頼性にも配慮しながら、医薬品候補物質の有効性検証に貢献しています。
抗体医薬品に特化した薬物動態(PK)試験も提供し、FcRnヒト化マウスモデルを用いた半減期比較などの精緻な解析に対応。体内動態やバイオアベイラビリティの把握を通じ、抗体医薬の開発段階でのデータ取得を支援しています。
試験法の確立やパラメータの定量など、研究初期から後期にかけての多様なニーズに応える体制も整備。遺伝子改変動物の活用により、より臨床応用に近い評価が可能です。
個別換気ケージラックの排気プレナムから空中浮遊物質を捕捉・分析する独自の環境モニタリング技術を導入しています。
これにより動物施設内の微生物汚染を高感度に検出し、清浄度を維持。試験動物の健康状態を安定的に保つことで、非臨床試験の再現性と信頼性を高めることが可能。病原微生物の侵入リスクを低減するこれら設備環境は、実験精度の土台として重要な役割を担っています。
【非臨床試験の受託会社一覧】 ゼロから創薬か既存薬再開発か おすすめの受託会社2選
PDXモデルに使用されるNSGマウスは、T細胞、B細胞、NK細胞が欠損した超免疫不全マウスであり、ヒト腫瘍組織の生着率が非常に高いのが特徴です。拒絶反応がほとんどないため、ヒト由来腫瘍の性質を保持したまま増殖させることができます。また、ヒト免疫系細胞を導入することでヒト化マウスとしても活用でき、腫瘍と免疫の相互作用を評価する研究にも適しています。
参照:ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン公式HP(https://www.jax.or.jp/product-and-service/import/jax-pdx-hu)
公式HPには情報が見つかりませんでした。
会社所在地 | 横浜市港北区新横浜3-17-6 イノテックビル11階 |
---|---|
電話番号 | 045-474-9350 |
公式サイト | https://www.jax.or.jp/ |
新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。