非臨床試験のおすすめ受託会社が見つかるサイト|effical » 非臨床の安全性試験受託サービスの選び方

非臨床の安全性試験受託サービスの選び方

新薬の開発プロセスにおいて、非臨床の安全性試験は極めて重要な段階です。この試験では、薬剤が生体に与える影響や潜在的なリスクを評価し、その結果に基づいて臨床試験の進行が判断されます。非臨床試験を担当する受託サービス会社の選定は、新薬開発の成功を左右する重要な決定事項です。この記事では、受託サービス会社を選ぶ際に特に考慮すべきポイントについて説明します。

厳しい規制に対応できるか

まず、最も重要な要素の一つとして「規制への対応」が挙げられます。非臨床の安全性試験は、各国の規制当局が定める厳しい基準を満たさなければなりません。例えば、米国食品医薬品局(FDA)や欧州医薬品庁(EMA)など、各国の規制当局はそれぞれ異なる基準を設けており、それらに準拠した試験デザインと実施が求められます。そのため、受託サービス会社がこれらの規制に精通しており、最新のガイドラインに基づいた試験を実施できるかどうかが非常に重要です。

規制への対応力が高い会社は、各国の申請書類の作成支援や、規制当局とのコミュニケーションにおいてもサポートを提供することができます。これにより、クライアントは安心して試験を委託でき、後々の承認プロセスがスムーズに進行する可能性が高まります。また、GxP(GLP、GCPなど)の遵守が徹底されているか、国際的な基準を満たす認証を取得しているかも確認すべきポイントです。

コストを抑えられるか

次に「コスト」も、受託サービス会社を選定する上で避けて通れない重要な要素です。非臨床試験は、長期にわたるプロセスであり、そのためにかかるコストは非常に高額になることが一般的です。しかし、高額な費用が必ずしも高品質な試験を保証するわけではありません。重要なのは、提供されるサービスの質に見合ったコストパフォーマンスを評価することです。

コストを比較する際には、試験の基本料金だけでなく、追加費用やオプションサービスの料金も含めて総合的に検討することが大切です。また、複数の試験を一括して委託する場合のボリュームディスカウントや、長期契約による割引など、コストを抑えるためのオプションがあるかどうかも確認しましょう。さらに、試験の進行状況に応じた柔軟な支払いスケジュールを提案してくれる会社は、資金計画の面でも安心です。

迅速に結果を得られるか

最後に「迅速性」も、受託サービス会社を選ぶ際に重視すべきポイントです。新薬開発は時間との戦いであり、試験結果が遅れると全体のスケジュールに大きな影響を及ぼす可能性があります。そのため、試験を迅速に実施し、結果をタイムリーに提供できる会社を選ぶことが重要です。

迅速性を評価する際には、過去の納期実績や、試験開始から結果報告までの平均的な所要時間を確認しましょう。また、試験中に予期せぬ問題が発生した場合に迅速に対応できる体制が整っているかも重要です。例えば、試験の進捗状況をリアルタイムで確認できるオンラインシステムを提供している会社や、緊急対応チームが設置されている会社は、迅速な対応が期待できます。

さらに、コミュニケーションの迅速さも重要な要素です。問い合わせに対するレスポンスの速さや、試験の進行に関する情報共有の頻度など、クライアントとのコミュニケーションがスムーズに行われるかどうかも、プロジェクトの成功に影響します。

非臨床の安全性試験一覧

医薬品の承認申請に向け、安全性試験の網羅的な実施は不可欠です。本セクションでは、規制当局への申請に必須となるGLP適合試験を中心に、薬理評価や特殊試験など、各フェーズで求められる主要な試験項目を整理して解説します。

GLP適合毒性試験

GLP適合毒性試験は、データの信頼性を保証し、臨床試験への移行や承認申請に不可欠な基盤です。限られた予算と納期で完遂するには、早期のスロット確保や予備試験によるリスク低減、そしてコスト構造の把握が欠かせません。PMDA申請の実績やコンサルティング力を備えた、手戻りのない専門的なパートナー選定が開発成功の鍵となります。

単回投与毒性試験(急性毒性)を用いた初期安全性評価

単回投与毒性試験は医薬品開発における初期段階で、概略の致死量や最大耐量を推定し、標的臓器を特定する重要な試験です。現在は、かつて行われていたLD50の算出から動物福祉(3R)を重視した手法に移行しており、試験で得られたデータは反復投与毒性試験における用量の設定や臨床試験の基礎資料につながります。

単回投与毒性試験を委託するCROを選定する際には、実施している試験がGLP(優良試験所基準)に完全準拠しているかどうか、また動物愛護への取り組みと提案力を重視することがポイントといえます。

まとめ

非臨床の安全性試験を委託する受託サービス会社を選定する際には、規制への対応力、コストの妥当性、そして迅速性を総合的に評価することが求められます。これらの要素をバランスよく考慮することで、プロジェクトの成功率を高め、開発スケジュールを確実に進めることが可能になります。最終的には、信頼性の高いパートナーシップを築き、共に目標達成に向けて協力できる会社を選ぶことが、新薬開発において不可欠です。

非臨床試験の受託サービス
おすすめ3選

新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。

薬効薬理試験未知の病態モデルを再現し
探索から臨床志向の薬効評価
SMCラボラトリーズ
引用元:SMCラボラトリーズ公式サイト(https://www.smccro-lab.com/jp/)
SMCラボラトリーズ

特許技術による新規モデル作製(特に肝疾患・線維化)や未知の病態モデルの作成など、多彩な自社疾患モデルを保有しているのが特徴。
探索から臨床を見据えた、薬効評価プランを個別設計が行えます。

得意とする領域
MASH/NASH・肝臓がんの再現

「STAM™マウス」という特許モデルを保有しており、ヒトのMASH/NASHからHCCに類似した経過を示し、病態進展が20週齢時の肝癌を発症させることが可能。

繊維化の評価全般

2週間程度で、間質性線維症や尿細管変性、さらに炎症細胞浸潤を含む多重の病態が現れることから、抗線維化薬の初期スクリーニングモデルとして有用です。

病態モデルのない疾患にも対応

現時点で存在しない疾患でも、独自の病態モデル開発が可能。クライアントの創薬ターゲットに合わせて、新しい病態モデルの提案をします。

安全性試験FIH申請に向けた安全性評価を
一括対応できる
labcorp
引用元:labcorp公式サイト(https://jp.labcorp.com/)
labcorp

国際規制に対応したGLP試験体制のもと、発がん性等の長期毒性からFIHに向けた毒性・TK・安全性薬理試験まで一括受託。ICH準拠の確実なデータで、グローバル創薬のコストと手戻りリスクを削減します。

得意とする領域
高度な長期毒性試験

SEG I–III(生殖発生毒性)や2年間の発がん性試験をはじめ、長期間にわたる複雑な毒性評価にも対応可能です。

FIHに向けたワンストップ受託

初回ヒト投与(FIH)をまでを見据えた、毒性・TK(毒性動態)・安全性薬理試験までを一括で設計・受託することができます。

グローバル申請対応

FDA・EMA・PMDAなどの国際規制に対応したGLP試験体制を完備。ICHガイドラインに準拠した信頼性の高いデータを取得し、グローバルな申請を見据えた試験設計を提案します。

薬物動態試験高精度バイオアナリシスで
臨床を見据えたPK/PD評価
フェニックスバイオ
引用元:フェニックスバイオ公式サイト(https://phoenixbio.co.jp/)
フェニックスバイオ

PXBマウスを用いたヒト外挿性の高い薬物動態・肝代謝評価と、LC-MS/MSによる高感度バイオアナリシスを提供。動態・肝毒性・安全性の統合評価体制で核酸医薬等の新モダリティにも対応します。

得意とする領域
PXBマウス®を用いた評価

ヒト肝細胞を有するPXBマウス®を用いた薬物動態・肝代謝評価に対応。
ADMEや薬物相互作用においてヒト外挿性の極めて高いデータを取得でき、臨床試への移行をサポートします。

高感度バイオアナリシス

LC-MS/MSを活用した高感度なバイオアナリシスを提供。微量な血中濃度測定から、複雑な代謝物の同定、厳密な定量バリデーションまでを一貫対応します。

統合試験体制と特殊モダリティ

薬物動態・肝毒性・安全性の統合評価体制を構築し、核酸医薬等の新モダリティにも対応。肝代謝が課題となる化合物や臨床導出が控える案件でも、定量性と再現性に優れた信頼性の高いデータを提供。