日精バイリスは、薬効薬理試験を中心としてさまざまな疾患領域における試験を実施している企業です。ここでは、日精バイリスの非臨床試験の特徴や病態モデル一例、事例などを詳しく紹介します。受託会社を選ぶ際の参考にしてください。
急性、亜急性、慢性毒性試験を含む多様な毒性試験を提供しています。医薬品や医療機器の安全性を包括的に評価できます。免疫不全マウスを用いた造腫瘍性試験や、細胞毒性試験なども実施していて、薬剤の影響を詳細に分析します。
生物学的安全性試験においても高い専門性を持っています。皮膚刺激性試験や感作性試験、遺伝毒性試験など、実施可能な試験項目は多岐にわたり、医療機器や再生医療製品の安全性評価に対応できます。埋植試験や血液適合性試験など、実際の使用条件に即した評価が行われていて、信頼性の高いデータが得られます。
心筋梗塞や脳梗塞モデルなど、先進的な動物モデルを活用した非臨床試験を行っています。新薬の効果や安全性を実際の病態に即した形で評価することが可能です。重度免疫不全動物を用いた一般毒性試験や造腫瘍性試験も実施していて、特定疾患に対する治療薬開発において重要な役割を果たしています。
病気を治す薬を開発するには、治したい病気を発症した実験動物に対して新薬をテストし、効果のある成分を見つけ出してから臨床試験に臨むのが重要です。
しかし、治したい病気を発症する動物モデルが存在するとは限りません。もしまだ世に無い場合は、場合によっては新規開発してもらう必要もあります。ここでは、同社が保有している動物の病態モデルについて一例をご紹介しています。
脳梗塞や脳浮腫の病態モデルとして、両側頸動脈閉塞のラットやスナネズミ、MCA閉塞(ナイロン糸、虚血-再灌流)のマウスやラット、4管結紮のラット、周産期低酸素性虚血性脳症の幼若ラットなどを保有しています。
心不全モデルとして、ペーシング心不全のイヌ、低拍出量型急性心不全のイヌ、プロプラノロール誘発のイヌ、拡張型心筋症のJ2N-kハムスター、ブタミオシン誘発の拡張期心筋炎モデルラットなどを保有しています。
公式サイトに事例が記載されていませんでした。
日精バイリスは、化学品・医薬品・食品向けの原材料販売を行う商事部門と、非臨床試験を受託する事業部門の2つの柱で事業を展開しています。特に受託事業部門では、薬効薬理試験や安全性試験を通じて、医療や人々の健康に貢献しています。
会社所在地 | 大阪府大阪市中央区備後町2-4-9 |
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電話番号 | 06-6202-6338 |
公式サイト | https://www.nissei-bilis.com/ |
新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。