候補化合物とは、医薬品開発プロセスの初期段階で特定された化合物で、新しい医薬品としての潜在的な効果と有効性を評価するために選ばれます。このプロセスは、大量の化合物ライブラリーから特定の病気に関連するターゲットに対して効果があると予想される化合物を見つけ出し、その後、詳細な評価と改良を重ねて最終的な医薬品候補を選定することを含みます。
新薬開発の初期段階では、薬の元となる化合物を集めた「化合物ライブラリー」を探す過程から始めるのが主流です。このライブラリーには数百万もの化合物が含まれており、その中から薬の候補となる候補化合物を絞り込む必要があります。選定作業は、その後の非臨床試験や臨床試験の成功に大きな影響を与えるため、非常に重要です。
候補化合物の選定には、非臨床試験に先立って薬効が期待される化合物を探索するために、コンピュータやAIによるシミュレーション技術が広く利用され、これをサポートする受託サービス会社も多数存在します。このプロセスは、薬理活性などを事前に評価するために不可欠です。
候補化合物の選定には、コンピュータやAIによる模擬試験「シミュレーション」が広く用いられています。効かせたい体の部位や病原体の情報をもとに、候補化合物がターゲットにどのくらい強く結合するかを調べることができ、計算処理能力の高いハイパフォーマンスコンピュータを使用します。
理化学研究所では、AIを活用してリード化合物の探索から最適化までを効率的に行うプロジェクトを推進しています。この取り組みでは、AIによる大規模なデータ分析が可能で、化合物の選定を効率的に行うことができます。また、薬研社では、AIを用いた創薬支援サービスを提供しており、特定のアミノ酸配列に対して化合物がどのように作用するかを予測し、効果的な化合物の設計をサポートしています。
新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。
特許技術による新規モデル作製(特に肝疾患・線維化)や未知の病態モデルの作成など、多彩な自社疾患モデルを保有しているのが特徴。
探索から臨床を見据えた、薬効評価プランを個別設計が行えます。
「STAM™マウス」という特許モデルを保有しており、ヒトのMASH/NASHからHCCに類似した経過を示し、病態進展が20週齢時の肝癌を発症させることが可能。
2週間程度で、間質性線維症や尿細管変性、さらに炎症細胞浸潤を含む多重の病態が現れることから、抗線維化薬の初期スクリーニングモデルとして有用です。
現時点で存在しない疾患でも、独自の病態モデル開発が可能。クライアントの創薬ターゲットに合わせて、新しい病態モデルの提案をします。
国際規制に対応したGLP試験体制のもと、発がん性等の長期毒性からFIHに向けた毒性・TK・安全性薬理試験まで一括受託。ICH準拠の確実なデータで、グローバル創薬のコストと手戻りリスクを削減します。
SEG I–III(生殖発生毒性)や2年間の発がん性試験をはじめ、長期間にわたる複雑な毒性評価にも対応可能です。
初回ヒト投与(FIH)をまでを見据えた、毒性・TK(毒性動態)・安全性薬理試験までを一括で設計・受託することができます。
FDA・EMA・PMDAなどの国際規制に対応したGLP試験体制を完備。ICHガイドラインに準拠した信頼性の高いデータを取得し、グローバルな申請を見据えた試験設計を提案します。
PXBマウスを用いたヒト外挿性の高い薬物動態・肝代謝評価と、LC-MS/MSによる高感度バイオアナリシスを提供。動態・肝毒性・安全性の統合評価体制で核酸医薬等の新モダリティにも対応します。
ヒト肝細胞を有するPXBマウス®を用いた薬物動態・肝代謝評価に対応。
ADMEや薬物相互作用においてヒト外挿性の極めて高いデータを取得でき、臨床試への移行をサポートします。
LC-MS/MSを活用した高感度なバイオアナリシスを提供。微量な血中濃度測定から、複雑な代謝物の同定、厳密な定量バリデーションまでを一貫対応します。
薬物動態・肝毒性・安全性の統合評価体制を構築し、核酸医薬等の新モダリティにも対応。肝代謝が課題となる化合物や臨床導出が控える案件でも、定量性と再現性に優れた信頼性の高いデータを提供。