四国理科は、放射性標識化合物を用いた非臨床薬物動態試験を中心に受託研究事業をおこなっている企業です。ここでは、四国理科の非臨床試験の特徴や病態モデル一例、事例などを詳しく紹介します。非臨床試験を請け負う代理店を選ぶ際の参考にしてください。
放射性同位元素(14C、3H)を活用したADME試験を中核とし、創薬開発の初期段階から臨床投与量の予測を可能にする技術を保有しています。特にマイクロドーズ試験や安定同位体トレーサー法を用いた微量投与試験が強みです。薬物の生体内動態を高精度で解析します。国際規格(FDA、ICH)に準拠した試験設計に加え、加速器質量分析法(AMS)などの先端分析装置を導入し、低濃度薬物の定量を実現しています。医薬品・農薬の安全性試験から代謝産物の同定まで、化学物質の総合的な評価が可能です。
大学や研究機関と連携し、遺伝子改変マウスを活用した非臨床試験を実施します。神経変性疾患モデル(オーストリアQPS社提携)やiPS細胞由来テラトーマ評価モデルを保有。がん細胞移植モデル(皮下・臓器・脳内移植)による抗腫瘍効果試験も強みです。CRISPR/Cas9技術を用いたゲノム編集動物の作製からフェノタイプ解析まで一貫対応し、独自のPXBマウス(ヒト肝細胞置換モデル)では薬物代謝のヒト相同性評価を可能にしています。
四国理科のCOPDモデルマウスによる薬効評価受託サービスは、タバコ煙吸入装置を用いてC57BL/6マウスにタバコ主流煙を3ヶ月間暴露させることでCOPDモデルを作製し、薬効評価を行うものです。通常6ヶ月を要するモデル作製期間を3ヶ月に短縮し、肺胞壁の破壊が顕著なモデルを提供します。気管支肺胞洗浄液(BALF)において好中球優位を示すため、COPDモデル動物として有用です。3ヶ月間のタバコ煙暴露により、肺組織の病理検査では白血球の浸潤や肺胞の拡大が確認され、肺胞径にも有意な変化が見られます。
医薬、農薬を主に化学物質の安全性に関する試験研究受託や遺伝子改変マウスの作製受託、モデルマウスの販売や作製モデルマウスを用いた非臨床試験の受託を行っている企業です。オーストリアQPS社における、神経変性疾患の遺伝子改変病態モデル動物を使った非臨床試験受託を、日本代理店として提供しています。
トランスジェニックは、遺伝子改変動物を活用した非臨床試験に特化したCRO企業です。CRISPR/Cas9技術を用いたゲノム編集マウス作製(ノックアウト/ノックイン/トランスジェニック)を中核とし、パーキンソン病や糖尿病などの疾患モデルを提供します。GLP準拠施設で中枢神経系・代謝疾患モデルを用いた薬効評価を実施し、創薬初期段階から臨床試験移行までシームレスに対応。特にヒト相同性の高いPXBマウスや独自の病態可視化技術により、国際規格(FDA/ICH)に適合したデータ作成が可能です。
COPDモデルマウスによる薬効評価受託サービスにおいて、フナコシは柴田科学株式会社製のタバコ煙発生装置SG-300型およびタバコ煙暴露チャンバーの供給を通じて協力しています。このサービスでは、フナコシが提供する装置を用いてC57BL/6マウスにタバコ煙を3ヶ月間暴露し、COPDモデルを作製します。通常6ヶ月かかるモデル作製期間を短縮し、肺胞壁の破壊が顕著なモデルを迅速に提供。得られたモデルは気管支肺胞洗浄液で好中球優位を示し、COPD研究における薬効評価に活用できます。
APPosk-Tgマウスはシナプス消失、タウの異常リン酸化、グリア細胞の活性化、神経細胞死といった多くのアルツハイマー病の病理が見られる病態モデル。Aβオリゴマーがアルツハイマー病理を引き起こすオリゴマー仮説を支持するモデルとなりました。Aβオリゴマーによるアルツハイマー発症の病態をターゲットとする治療法、創薬の研究に用いることが可能です。
proBDNFからmatureBDNFへのプロセッシング障害が、精神・神経疾患に関与していると仮説し、プロセッシングを抑制する変異を導入したノックインマウスを作製。うつ病をはじめとする精神・神経疾患の研究に、このマウスの行動試験が役立てられます。
IL33の皮膚における役割を調べるために、皮膚特異的なケラチン14プロモータ制御下でIL33遺伝子を発現させたトランスジェニックマウスを作製。8週齢以降全てのマウスで、アトピー性皮膚炎を自然発症することが示された事例です。好酸球が増加することによりアトピー性皮膚炎が発症するというメカニズムが提唱されました。
1979年設立以来、四国4県においてライフサイエンス研究分野の発展を目指す企業です。遺伝子改変マウスを用いた非臨床試験受託をおこなっています。
| 会社所在地 | 高知県高知市大津乙1067-6 |
|---|---|
| 電話番号 | 088-866-5000 |
| 公式サイト | https://www.shikokurika.co.jp/ |
新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。