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フェニックスバイオ

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フェニックスバイオは、高品質なヒト肝細胞キメラマウスであるPXBマウスを用いることに強みがある企業です。ここでは、フェニックスバイオの非臨床試験の特徴や病態モデル一例、事例などを詳しく紹介します。受託会社を選ぶ際の参考にしてください。

フェニックスバイオの非臨床試験の受託サービスの特徴

ヒト肝細胞キメラマウス(PXBマウス)の活用

ヒト肝細胞キメラマウスであるPXBマウスを用いた非臨床試験に特化しています。このマウスは、肝臓の70%以上がヒト肝細胞に置換されていて、ヒトにおける薬物代謝をより正確に模倣します。新薬の効果や安全性を実際のヒトの生理条件に近い形で評価することができ、製薬企業にとって信頼性の高いデータを提供します。

動物病態モデルが豊富

多様な動物病態モデルを保有していて、さまざまな疾患に対応した非臨床試験を実施できます。特定の病気を対象とした新薬開発において適切なモデルを選択し、迅速かつ効率的に薬効評価を行うことができます。研究者が求めるデータを迅速に得られる環境です。

高品質な安全性試験と薬効評価

各種ガイドラインに基づいて安全性試験や薬効・薬理試験が実施されています。新薬開発の重要なステップにおいて、信頼性の高いデータを提供します。

フェニックスバイオが保有する病態モデル一例

病気を治す薬を開発するには、治したい病気を発症した実験動物に対して新薬をテストし、効果のある成分を見つけ出してから臨床試験に臨むのが重要です。

しかし、治したい病気を発症する動物モデルが存在するとは限りません。もしまだ世に無い場合は、場合によっては新規開発してもらう必要もあります。ここでは、同社が保有している動物の病態モデルについて一例をご紹介しています。

NASH病態モデル「NASH-c/PXBマウス」

PXBマウス(ヒト肝細胞キメラマウス)に、CDAHFD(コリン欠乏アミノ酸制限超高脂肪食)を12週間給餌させて作製したNASH様病態モデルです。肝細胞のバルーニングやマロリーデング様小体を確認したり、炎症反応やヒトALT-1の上昇を確認したりできます。

NASH病態モデル「NASH-g/PXBマウス」

ヒト肝細胞キメラマウスに、GAN-dietを30週間給餌させて作製したNASH様病態モデルを意味します。肝細胞のバルーニングやマロリーデング様小体を確認したり、炎症反応やヒトALT-1の上昇を確認したりできます。

フェニックスバイオの非臨床試験事例

ヒトPK予測(定量的予測)

PXBマウス・サル・ラットを用いて、30化合物のヒトクリアランス(薬剤の消失)予測を比較・評価をしました。初期薬物動態を比較することで、それぞれの動物種が、消化管から吸収されて組織全体に広がり肝臓で代謝され、尿になって排出されるまでの様子を評価できます。薬効や安全性に優れる医薬品の創製や適切な臨床試験の実施の点において、重要な評価といえます。

参照元:フェニックスバイオ公式サイトhttps://phoenixbio.co.jp/services/dmpk-studies.html

ヒト代謝物予測(定性的予測)

ラモトリジンを用いたヒト代謝物予測として、PXBマウスとコントロールマウスとのデータ比較による予測をおこないました。ラモトリジンは抗てんかん薬であり、部分発作や強直間代発作、定型欠神発作など幅広い発作型に有効性を示す薬です。体内動体変動を観察することで、血中濃度モニタリングや多剤併用による影響などを評価することができます。

参照元:フェニックスバイオ公式サイトhttps://phoenixbio.co.jp/services/dmpk-studies.html

フェニックスバイオの企業情報

ヒト肝細胞の機能を様々な用途に利用しやすく提供する新事業を展開している企業です。年間4,000匹以上のPXBマウスを安定生産しています。

会社所在地 広島県東広島市鏡山3-4-1
電話番号 082-431-0016
公式サイト https://phoenixbio.co.jp/
【目的・課題別】
技術力・専門性・実績のある
非臨床試験の受託サービスおすすめ3選

新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。

薬効薬理試験
未知の病態モデルを再現し
探索から臨床志向の薬効評価
SMCラボラトリーズ
SMCラボラトリーズ
引用元:SMCラボラトリーズ公式サイト(https://www.smccro-lab.com/jp/)
  • 未知の病態モデルを特許技術のマウスで再現・作製。マウスを使用した新規病態モデル開発に取り組んでおり、なかでも肝臓病や線維化領域で実績を重ねる。
  • がん・炎症・代謝性疾患など、多様な疾患モデルを自社で確立・運用。探索段階から臨床志向の薬効評価に対応可能。評価系や投与方法などを個別に設計し、研究者とディスカッションしながら試験プランを構築可能
  • 小ロット対応や技術的な相談体制が整っており、ベンチャー・研究機関でも利用しやすい。
安全性試験
FIH申請に向けた安全性評価を
一括対応できる
labcorp
(ラボコープ・ドラッグデベロップメント)
labcorp
引用元:labcorp公式サイト(https://jp.labcorp.com/)
  • FDA・EMA・PMDAなどの国際規制に対応したGLP試験体制を完備。ICHガイドラインに準拠した信頼性保証付きのデータを取得可能で、各国当局への申請を見据えた試験設計が可能。
  • SEG I–III や 2年間毒性など、発がん性・生殖毒性を含む長期試験にも対応する高度な専門性を有する。
  • FIHを見据えた毒性・TK・安全性薬理の一括設計・受託が可能。初回ヒト投与までの非臨床試験全体を効率よく外注化できる。グローバル創薬を進める企業にとって、コスト・リスクを抑えながら進められる体制を整える。
薬物動態試験
高精度バイオアナリシスで
臨床を見据えたPK/PD評価
フェニックスバイオ
フェニックスバイオ
引用元:フェニックスバイオ公式サイト(https://phoenixbio.co.jp/)
  • ヒト肝細胞を有するPXBマウス®を用いた薬物動態・肝代謝評価に対応。ADMEや薬物相互作用など、ヒト外挿性の高いデータを取得可能。
  • LC-MS/MSを活用した高感度なバイオアナリシスにより、血中濃度測定・代謝物同定・定量バリデーションまで一貫対応
  • 薬物動態・肝毒性・安全性を包括的に評価できる統合試験体制を構築。中分子・核酸医薬などの特殊モダリティにも柔軟に対応可能。肝代謝が開発上のボトルネックとなる化合物や、臨床導出に向けた濃度評価が重要な案件でも、定量性と再現性に優れた試験系を提供