非臨床試験のおすすめ受託会社が見つかるサイト|effical » 非臨床の薬効薬理試験ができる 「専門性の高い」受託サービスの選び方

非臨床の薬効薬理試験ができる
専門性の高い受託サービスの選び方

10年以上もの時間と莫大なコストがかかる新薬開発ですが、その約75%が臨床試験でドロップ(差し戻し)※されてしまうことをご存知でしょうか?この高いリスクは、前工程の非臨床による薬効・薬理試験に入念な準備の上で取り組むことにより、ある程度緩和させることができます。

そのためには、高い技術力を有する専門性の高い受託会社に依頼するのがベター。ここでは会社選びのポイントと、新薬の対象領域別のおすすめ受託会社をご紹介しています。

※参照元:Phase II and phase III failures: 2013–2015(https://www.nature.com/articles/nrd.2016.184)

【得意領域別】高い専門性を持つ
薬効薬理試験 受託会社5選

ここではeffical編集チームが独自に調査をした受託サービスの中から、多くの病態モデルと試験事例を有する会社を、新薬の対象領域別に分類しました。開発中の新薬に近い領域から、ぜひおすすめの会社情報をチェックしてみてください。

臓器線維化領域の薬効薬理試験なら
「SMCラボラトリーズ」

イメージ
引用元HP:SMCラボラトリーズ公式サイト
https://www.smccro-lab.com/jp/

こんな人におすすめ

  • ・まだ有効成分が見つかっていない疾患の治療薬を開発したい製薬会社
  • ・病態モデルすら存在しない領域の創薬にチャレンジしたいベンチャー

SMCラボラトリーズが薬効・薬理試験の
委託におすすめの理由

SMCラボラトリーズの保有する
病態モデル一例

SMCラボラトリーズでは、独自開発の病態モデル「STAM™マウス」をはじめ、炎症や線維化、代謝、がん免疫などに関連した疾患モデルマウス・25種をラインナップ

ここではMASH/NASH研究で利用されるSTAM™モデルと、腎線維化モデルとして広く用いられているUUOモデルをご紹介しています。

STAM™ モデル

ヒトMASH/NASH-HCCと同様な病態進行を示すモデルです。後期2型糖尿病を模し、脂肪肝からNASH、線維化、そして肝がんへと病態が進行します。

短期間で病態が進行し、20週齢時で100%肝がんを発症する特徴から、これまでに70件以上の論文で研究内容が公表されています。

片側尿管閉塞(UUO)モデル

腎線維化モデルとして使用されることの多いUUOモデルには、間質性線維症・尿細管萎縮・炎症細胞浸潤などの慢性腎疾患の病理的特徴が認められます。

このモデルは試験期間がたった2週間なので、腎臓の線維化に対する抗線維化薬のin vivoスクリーニング試験に適しています。

SMCラボラトリーズの
薬効・薬理試験 ケーススタディ

世界中で1,000を超えるクライアント※にサービスを提供しているSMCラボラトリーズ。線維化をターゲットとする非臨床試験でのSTAM™マウスの提供を始め、炎症・代謝・がん免疫等の多方面で豊富な実績を誇ります。ここでは薬効薬理試験に無事フェーズ2へと移行した事例をご紹介しています。

※参照元:SMCラボラトリーズ公式サイト(2022/1/1~2022/12/31の期間)https://www.smccro-lab.com/jp/quality/

SMCラボラトリーズの会社概要

会社名 SMCラボラトリーズ株式会社
所在地 東京都⼤⽥区南蒲⽥2-16-1 テクノポートカマタセンタービル
電話番号 03-6715-9101
公式サイト https://www.smccro-lab.com/jp/

網膜神経・眼科領域の薬効薬理試験なら
「薬物安全性試験センター」

薬物安全性試験センター
引用元HP:薬物安全性試験センター公式サイト
https://www.dstc.jp/

こんな人におすすめ

  • ・緑内障、網膜関連の創薬を進めている製薬会社
  • ・いち早く有用なデータを手に入れたい創薬ベンチャー

薬物安全性試験センターが
薬効・薬理試験の委託におすすめの理由

薬物安全性試験センターの保有する
病態モデル一例

高眼圧・網膜・ドライアイなどの眼科領域に対する評価を幅広く受託している会社です。イヌ・ウサギ・ラットなど多様な動物で試験ができるので、有用性を見出しやすいのが強みと言えるでしょう。

ウサギキモトリプシン誘発高眼圧モデル

高眼圧状態を継続的に維持できるモデルで、慢性緑内障や眼圧下降薬、緑内障視神経症治療薬、網膜症治療薬などの評価に適用しています。

イヌ乾燥性ドライアイモデル

イヌの角膜に一定量の風を強制的に当てることで、角膜を乾燥させます。乾燥性ドライアイを惹起させることで、角膜上皮障害性ドライアイ治療薬に適用するモデルです。

薬物安全性試験センターの
薬効・薬理試験 ケーススタディ

公式サイトにケーススタディの記載がありませんでした。

薬物安全性試験センターの会社概要

会社名 株式会社薬物安全性試験センター
所在地 東京都新宿区高田馬場1-31-8
電話番号 0493-54-3239
公式サイト https://www.dstc.jp/

代謝性疾患領域の薬効薬理試験なら
「ボゾリサーチセンター」

ボゾリサーチセンター
引用元HP:ボゾリサーチセンター公式サイト
https://www.bozo.co.jp/

こんな人におすすめ

  • ・高脂肪食負荷・高血圧関連の創薬を進めている製薬会社
  • ・毒性病理学等、専門家によるデータを求める創薬ベンチャー

ボゾリサーチセンターが薬効・薬理試験の
委託におすすめの理由

ボゾリサーチセンターの保有する
病態モデル一例

代謝性疾患領域では、生活習慣病の治療薬を開発するために必要な試験・評価を実施しています。正常動物・疾患モデル動物を用いたin vivo薬効薬理試験が提供メニューの中心です。

高脂肪食負荷肥満モデル

公式サイトにモデル詳細の記載がありませんでした。

卵巣摘出(OVX)肥満モデル

公式サイトにモデル詳細の記載がありませんでした。

ボゾリサーチセンターの
薬効・薬理試験 ケーススタディ

公式サイトにケーススタディの記載がありませんでした。

ボゾリサーチセンターの会社概要

会社名 B&Iホールディングス株式会社
所在地 東京都新宿区西新宿3-9-12-1201
電話番号 03-5453-8120
公式サイト https://www.bozo.co.jp/

神経変性疾患領域の薬効薬理試験なら
「メディフォード」

メディフォード
引用元HP:メディフォード公式サイト
https://www.mediford.com/

こんな人におすすめ

  • ・アルツハイマー、うつ病関連の創薬を進めている製薬会社
  • ・手術を要する薬効試験が必要な創薬ベンチャー

メディフォードが薬効・薬理試験の
委託におすすめの理由

メディフォードの保有する
病態モデル一例

メディフォードでは、薬効薬理試験に使うさまざまな病態モデルを応用した試験を受託しています。新旧を問わず、中枢神経系を中心に、疼痛、感染症、循環器系などのin vitro薬効試験といった幅広い分野の試験を実施しています。

LPS誘発うつ病マウスモデル

リポポリサッカライド(LPS)を投与することでうつ病モデル(マウス)を作製します。強制水泳やテールサスペンションの無動時間を指標として、薬の抗うつ様効果を評価する試験です。

一過性中大脳動脈閉塞(栓子法)モデル

中大脳動脈を閉塞したラットの脳虚血モデル(一過性MCA閉塞)を用い、脳梗塞巣体積・神経症状・ロータロッド試験を指標として薬効を検討します。豊富な経験を持ち、安定したモデル作製が可能です。

メディフォードの
薬効・薬理試験 ケーススタディ

公式サイトにケーススタディの記載がありませんでした。

メディフォードの会社概要

会社名 メディフォード株式会社
所在地 東京都板橋区清⽔町 36-1
電話番号 03-6905-5860
公式サイト https://www.mediford.com/

アトピー性皮膚炎の薬効薬理試験なら
「安評センター」

安評センター
引用元HP:安評センター公式サイト
https://www.anpyo.co.jp/

こんな人におすすめ

  • ・ヒトのアトピー性皮膚炎薬の創薬を進めている製薬会社
  • ・ピアレビューされた有用なデータを手に入れたい創薬ベンチャー

安評センターが薬効・薬理試験の委託に
おすすめの理由

安評センターの保有する
病態モデル一例

安評センターではアルツハイマーなど精神疾患系とアトピー性皮膚炎に特化した薬効薬理試験を行っており、特にアトピー性皮膚炎では評価の高いモデルを有しています。

IL33 Tgマウス

このマウスは8週齢以降全てのマウスで、アトピー性皮膚炎を自然発症することが示されています。このモデルを用い、病理組織学的検査、血液生化学検査、ELISA測定、免疫染色、遺伝子解析など、解析を含む非臨床試験受託を提供可能です。

proBDNF KIマウス

尾懸垂試験や強制遊泳試験において、無動化時間が長期化するうつ病様の表現型を示します。うつ病をはじめとする精神・神経疾患に役立てることができます。

安評センターの
薬効・薬理試験 ケーススタディ

公式サイトにケーススタディの記載がありませんでした。

安評センターの会社概要

会社名 株式会社安評センター
所在地 静岡県磐田市塩新田582-2
電話番号 0538-58-1266
公式サイト https://www.anpyo.co.jp/

非臨床の薬効・薬理試験受託会社の
選び方のポイント

ここでは会社選びをする前に、新薬開発を取り巻く非臨床の薬効・薬理試験の現状について把握しておきたい方のための情報をまとめました。

臨床での安全性+薬効薬理試験で
約75%も新薬がドロップしてしまう※

冒頭でもお伝えしたとおり新薬が世に出る可能性は低く、安全性試験で50%が、薬効・薬理試験で25%もの新薬がドロップ(差し戻し)されてしまう※という現状があります。

開発から試験のプロセスに10年以上かかることもザラの新薬ですが、膨大なコストをかけて挑むものであることを踏まえると、そのリスクはなるべく回避したいと思うのが本音でしょう。

※参照元:Phase II and phase III failures: 2013–2015https://www.nature.com/articles/nrd.2016.184

非臨床の薬効薬理試験に注力すれば
開発期間短縮と通過率向上が見込める

非臨床の薬効薬理試験では、ヒトの病気を模した動物(病態モデル)で効果試験を行います。その際、どれだけ疾患症状がヒトに近いモデルであるかが、有効性を確認するためのカギとなります。適した病態モデルで薬効薬理試験を行い、有効性が認められた後に臨床へと進めば、ヒトへの薬効にも大きく期待できるでしょう。

従来はこのリード特定から非臨床試験、そして臨床試験というプロセスに多くの時間を費やしていましたが、非臨床での薬効薬理試験に注力することで、結果的に臨床試験期間の短縮につながり、コスト削減にも寄与します。

非臨床の薬効・薬理試験は
「専門性」の高い受託会社に依頼しよう

薬効薬理試験は非常に高い専門性を求められることもあり、疾患や対応臓器ごとに特化した技術を持つ受託会社を選ぶのがベター。とはいえ、具体的にどういった基準で専門性の高さを測ればいいのか、判断が難しいのが実情です。

そこでeffical編集チームでは、専門性の高さを表す根拠として「保有する病態モデルの豊富さ」「特許を取得するレベルの技術力」「公開されている事例の多さ」にフォーカスしました。

保有する病態モデルの豊富さ

薬効薬理試験では、薬剤が特定の疾患や状態に対してどのように作用するかを評価します。そのため、試験対象とする疾患に対する適切な病態モデルが必要不可欠です。多くの病態モデルを保有している会社であれば、さまざまな疾患に対して薬剤の効果をテストすることができます。また、特定の疾患に対して独自の病態モデルを開発できる会社であれば、より的確な評価が可能となり、新薬の有効性を高めることができます。

特許を取得するレベルの技術力

非臨床試験は高度な専門知識と技術を必要とする作業です。試験を正確かつ効率的に実施するためには、最先端の技術を駆使できる研究施設や、経験豊富な研究者が在籍していることが必要です。例えば、先進的なイメージング技術やオミックス解析技術を駆使できる会社は、薬剤の効果を多角的に評価でき、より信頼性の高いデータを提供することができます。

公開されている事例の多さ

過去にどのようなプロジェクトに携わってきたか、どの程度の成功実績があるかを確認することで、その会社の信頼性や能力を判断することができます。似たような分野や疾患において豊富な実績を持つ会社は、予測される問題に対して迅速に対応できるノウハウを持っている可能性が高いです。実績が豊富であれば、試験結果の解釈や次のステップへの提案などにおいても信頼できるアドバイスが期待できます。

このサイトでは、この3点を押さえた受託サービスを、 それぞれ得意とする専門領域毎におすすめの会社としてご紹介します。 ぜひ依頼先の検討材料にお使いください。

 
技術力・モデル数・実績の揃った
薬効薬理試験におすすめの受託会社 5選
 

ここではeffical編集チームが独自に調査をした受託サービスの中から、多くの病態モデルと試験事例を有する会社を、新薬の対象領域別に分類しました。開発中の新薬に近い領域から、ぜひおすすめの会社情報をチェックしてみてください。

臓器線維化領域の
薬効薬理試験なら
SMCラボラトリーズ
SMCラボラトリーズ
引用元HP:SMCラボラトリーズ公式サイト(https://www.smccro-lab.com/jp/quality/)
SMCラボラトリーズが
おすすめの理由
【技術力】
特許取得の技術で、線維化など高度な薬効評価試験ができる
【モデル数】
25種の病態モデルを有し、世に無い場合は伴走して開発してくれる
【実績】
国内外377もの地域※、1,000件以上の顧客※との受託実績がある
 
※参照元:SMCラボラトリーズ公式サイト(2022/1/1~2022/12/31の期間)https://www.smccro-lab.com/jp/quality/
網膜神経・眼科領域の
薬効薬理試験なら
薬物安全性試験センター
薬物安全性試験センター
引用元HP:薬物安全性試験センター公式サイト(https://www.dstc.jp/)
薬物安全性試験センターがおすすめの理由
【技術力】
感作性試験、クランプ試験など、データ提出のスピードが早い
【モデル数】
ウサギを使った緑内障、網膜関連試験のモデルを多く保有
【実績】
化学品・製薬メーカーなど、数多くの契約実績がある
代謝性疾患領域の
薬効薬理試験なら
ボゾリサーチセンター
ボゾリサーチセンター
引用元HP:ボゾリサーチセンター公式サイト(https://www.bozo.co.jp/)
ボゾリサーチセンターがおすすめの理由
【技術力】
経験学である前臨床において高品質なデータを提供できる
【モデル数】
高脂肪食負荷・高血圧など、の病態モデル保有数が多い
【実績】
毒性病理学専門家などのPh.Dを数多く排出している
神経変性疾患領域の
薬効薬理試験なら
メディフォード
メディフォード
引用元HP:メディフォード公式サイト(https://www.mediford.com/)
メディフォードが
おすすめの理由
【技術力】
手術を要する薬効試験が得意で、ミュータント試験の経験が豊富
【モデル数】
アルツハイマー、うつ病、認知症など精神疾患の病態モデルが多い
【実績】
豊富な試験実施歴があり、臨床工程までサポートしてもらえる
アトピー性皮膚炎
薬効薬理試験なら
安評センター
安評センター
引用元HP:安評センター公式サイト(https://www.anpyo.co.jp/)
安評センターが
おすすめの理由
【技術力】
開発速度向上のため、所内ピアレビューを高速レスポンスで行っている
【モデル数】
ヒトのアトピー性皮膚炎の症状を再現するモデルマウスを開発している
【実績】
独自技術を活かした学会発表、論文提出の実績が多い