FibroFindは、英国ニューカッスルを拠点とし、線維化疾患に特化した非臨床試験受託機関です。長年の研究実績と独自の技術を組み合わせ、創薬開発を強力に支援しています。
本記事では、同社のサービス特徴や保有する病態モデルについて、詳しく解説しましょう。
FibroFindの大きな特徴の一つは、ヒト組織を用いた精密カットスライス(PCTS)技術です。従来の細胞培養とは異なり、生体内の複雑な環境を維持したまま薬剤評価が行えます。
これにより、臨床試験への移行前に、ヒトでの反応をより正確に予測することが可能になりました。 開発リスクの低減に、大きく貢献する技術ではないでしょうか。
肝臓、腎臓、肺の線維化疾患に特化し、数十年にわたる研究経験を有している点も強みです。豊富な知識を持つ専門チームが、顧客のニーズに合わせた試験デザインを提案します。
単なる受託にとどまらず、創薬プロセスのパートナーとして機能します。信頼性の高いデータ提供により、研究開発を強力に後押しできる体制が整っています。
ヒト肝臓組織の主要な構造と細胞環境を保持する、高精度なスライスモデルです。従来の細胞培養では再現が困難だった、細胞間の相互作用やマトリックス環境を含めた評価ができ、肝線維化(NAFLD/NASH等)に対する新規薬剤の有効性評価において、臨床に近い反応を反映したデータの取得が可能です。
肝臓での実績あるPCLS技術を応用した、ヒト腎臓および肺の疾患モデルです。特発性肺線維症(IPF)や慢性腎臓病(CKD)における線維化メカニズムを再現しており、炎症誘発性刺激に対する組織応答や、標準治療薬による抗線維化作用の評価に使用されます。
ヒト肝臓PCTSモデルに対し、開発中の化合物を投与して抗線維化作用を測定する試験です。標準治療薬(SOC)との比較や、用量依存性の確認などが行われます。
実際のヒト組織を用いるため、マウスモデルを補完し臨床との橋渡しに有用とされる予測データの取得に多数の実績があります。
腎臓や肺のモデルを用いて、特定の遺伝子やタンパク質の変動を解析する試験です。トランスクリプトーム解析(RNA-seq)などを組み合わせることで、薬剤がどの経路に作用して線維化を抑制したのかを詳細に特定します。創薬ターゲットのバリデーション(妥当性確認)事例として活用されています。
FibroFindは、英国ニューカッスル大学発のバイオテクノロジー企業です。2025年にはVespa Capitalによる出資を受け、長年の研究実績と強固な経営基盤を兼ね備えたグローバルな非臨床試験受託機関として成長を続けています。
大学の研究室レベルの精密さと、産業界が求めるスピード感を兼ね備えているのが強みです。世界中の製薬会社やバイオテクノロジー企業をクライアントに持ち、グローバルに事業を展開しています。
| 会社所在地 | Unit 26-27, The Pantry Bakers Yard, Christon Road, Newcastle Upon Tyne, NE3 1XD, UK |
|---|---|
| 電話番号 | 非公開(公式サイトのお問い合わせフォームをご利用ください) |
| 公式サイト | https://www.fibrofind.com |
新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。
特許技術による新規モデル作製(特に肝疾患・線維化)や未知の病態モデルの作成など、多彩な自社疾患モデルを保有しているのが特徴。
探索から臨床を見据えた、薬効評価プランを個別設計が行えます。
「STAM™マウス」という特許モデルを保有しており、ヒトのMASH/NASHからHCCに類似した経過を示し、病態進展が20週齢時の肝癌を発症させることが可能。
2週間程度で、間質性線維症や尿細管変性、さらに炎症細胞浸潤を含む多重の病態が現れることから、抗線維化薬の初期スクリーニングモデルとして有用です。
現時点で存在しない疾患でも、独自の病態モデル開発が可能。クライアントの創薬ターゲットに合わせて、新しい病態モデルの提案をします。
国際規制に対応したGLP試験体制のもと、発がん性等の長期毒性からFIHに向けた毒性・TK・安全性薬理試験まで一括受託。ICH準拠の確実なデータで、グローバル創薬のコストと手戻りリスクを削減します。
SEG I–III(生殖発生毒性)や2年間の発がん性試験をはじめ、長期間にわたる複雑な毒性評価にも対応可能です。
初回ヒト投与(FIH)をまでを見据えた、毒性・TK(毒性動態)・安全性薬理試験までを一括で設計・受託することができます。
FDA・EMA・PMDAなどの国際規制に対応したGLP試験体制を完備。ICHガイドラインに準拠した信頼性の高いデータを取得し、グローバルな申請を見据えた試験設計を提案します。
PXBマウスを用いたヒト外挿性の高い薬物動態・肝代謝評価と、LC-MS/MSによる高感度バイオアナリシスを提供。動態・肝毒性・安全性の統合評価体制で核酸医薬等の新モダリティにも対応します。
ヒト肝細胞を有するPXBマウス®を用いた薬物動態・肝代謝評価に対応。
ADMEや薬物相互作用においてヒト外挿性の極めて高いデータを取得でき、臨床試への移行をサポートします。
LC-MS/MSを活用した高感度なバイオアナリシスを提供。微量な血中濃度測定から、複雑な代謝物の同定、厳密な定量バリデーションまでを一貫対応します。
薬物動態・肝毒性・安全性の統合評価体制を構築し、核酸医薬等の新モダリティにも対応。肝代謝が課題となる化合物や臨床導出が控える案件でも、定量性と再現性に優れた信頼性の高いデータを提供。