Abogen Biosciencesは、mRNA技術を核とするバイオ医薬企業で、自社の研究開発を中心にワクチンや治療薬の創出を進める一方、非臨床領域ではCROリストにも掲載されるなど外部向けの研究支援機能も持つ企業です。ここでは、Abogen Biosciences の特徴や病態モデル一例などを紹介します。
Abogen Biosciencesは、mRNA医薬品の設計から前臨床、製造までをカバーする独自プラットフォームを保有しています。一般的なCROのように試験工程ごとに分断されるのではなく、mRNA配列設計や製剤開発、評価系までを一体化して提供できる点が特徴です。非臨床段階での検証結果を迅速に次工程へ反映でき、開発全体のスピードと再現性の向上に寄与します。創薬初期から臨床移行を見据えたシームレスな支援が可能です。
独自のLNP(脂質ナノ粒子)デリバリー技術を強みとしており、mRNA医薬特有の課題に対応した非臨床評価に高い専門性を有しています。具体的には、mRNAの体内分布や発現特性、LNPの安定性、免疫応答や毒性評価など、従来の低分子・抗体医薬とは異なる検証項目に対応可能です。mRNAに特化した知見の蓄積により、候補化合物の特性を精緻に把握でき、開発リスクの低減と成功確率の向上に貢献します。
GMP準拠の大規模製造拠点を有し、研究段階から製造スケールまでを一貫して対応できるCDMO的機能も備えています。各国規制当局への対応経験も豊富で、インドネシアにおける緊急使用承認(EUA)の取得や、3万人規模の国際共同第III相試験の実施などの実績があります。非臨床段階から承認申請を見据えたデータ設計やコンサルティングが可能で、グローバル開発を志向する企業にとって有用な支援体制を構築しています。
KRAS変異腫瘍モデルは、難治性がんで頻発するKRAS遺伝子変異を再現し、mRNAワクチンや免疫療法の有効性を評価するために用いられます。腫瘍増殖の抑制や免疫応答の誘導を多角的に解析できる点が特徴で、特に個別化がんワクチンの前臨床検証に適しています。免疫系との相互作用を踏まえた精度の高い評価が可能です。
感染症および腫瘍領域において、疾患特異的マウスモデルを活用した非臨床評価を実施しています。感染症分野では変異株に対する免疫応答を検証できるモデルを用い、ワクチンの防御効果や中和抗体の誘導を評価します。腫瘍分野ではKRAS変異モデルなどを含め、がん免疫療法の作用機序や有効性を体系的に検証可能で、mRNA医薬の特性を踏まえた解析が行われています。
KRAS変異腫瘍モデルを用いた非臨床試験において、自社開発のKRAS mRNAワクチン「ABO2102」の有効性を検証しました。マウスモデルへの投与により、単剤でも腫瘍の縮小が確認され、さらにPD-1抗体との併用では腫瘍消失を含む強力な抗腫瘍効果が報告されています。また、腫瘍内へのT細胞浸潤の増加など、免疫応答の活性化を示すデータも得られました。mRNAワクチンによるがん免疫療法の可能性を示す非臨床事例です。
| 会社所在地 | Building 8, 21 Dongyanli Road, Suzhou Industrial Park,Suzhou, Jiangsu, 215000, China |
|---|---|
| 電話番号 | 記載なし |
| 公式サイト | https://abogenbio.com/ |
新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。
特許技術による新規モデル作製(特に肝疾患・線維化)や未知の病態モデルの作成など、多彩な自社疾患モデルを保有しているのが特徴。
探索から臨床を見据えた、薬効評価プランを個別設計が行えます。
「STAM™マウス」という特許モデルを保有しており、ヒトのMASH/NASHからHCCに類似した経過を示し、病態進展が20週齢時の肝癌を発症させることが可能。
2週間程度で、間質性線維症や尿細管変性、さらに炎症細胞浸潤を含む多重の病態が現れることから、抗線維化薬の初期スクリーニングモデルとして有用です。
現時点で存在しない疾患でも、独自の病態モデル開発が可能。クライアントの創薬ターゲットに合わせて、新しい病態モデルの提案をします。
国際規制に対応したGLP試験体制のもと、発がん性等の長期毒性からFIHに向けた毒性・TK・安全性薬理試験まで一括受託。ICH準拠の確実なデータで、グローバル創薬のコストと手戻りリスクを削減します。
SEG I–III(生殖発生毒性)や2年間の発がん性試験をはじめ、長期間にわたる複雑な毒性評価にも対応可能です。
初回ヒト投与(FIH)をまでを見据えた、毒性・TK(毒性動態)・安全性薬理試験までを一括で設計・受託することができます。
FDA・EMA・PMDAなどの国際規制に対応したGLP試験体制を完備。ICHガイドラインに準拠した信頼性の高いデータを取得し、グローバルな申請を見据えた試験設計を提案します。
PXBマウスを用いたヒト外挿性の高い薬物動態・肝代謝評価と、LC-MS/MSによる高感度バイオアナリシスを提供。動態・肝毒性・安全性の統合評価体制で核酸医薬等の新モダリティにも対応します。
ヒト肝細胞を有するPXBマウス®を用いた薬物動態・肝代謝評価に対応。
ADMEや薬物相互作用においてヒト外挿性の極めて高いデータを取得でき、臨床試への移行をサポートします。
LC-MS/MSを活用した高感度なバイオアナリシスを提供。微量な血中濃度測定から、複雑な代謝物の同定、厳密な定量バリデーションまでを一貫対応します。
薬物動態・肝毒性・安全性の統合評価体制を構築し、核酸医薬等の新モダリティにも対応。肝代謝が課題となる化合物や臨床導出が控える案件でも、定量性と再現性に優れた信頼性の高いデータを提供。