InnoSer Laboratoriesは、ベルギーとオランダに拠点を持つ前臨床CROで、希少疾患や神経疾患モデルに強みを有しています。ここでは、InnoSer Laboratoriesの非臨床試験の特徴や病態モデル一例、事例などを詳しく紹介します。
InnoSerは、一般的な疾患から希少疾患に至るまで、豊富で精緻に管理された病態モデルを用いた前臨床評価を提供しています。例えば、Fragile X症候群や22q11.2欠失症候群、Angelman症候群などの遺伝性疾患モデルを含む神経疾患モデル、代謝性疾患・心血管疾患モデルまで、多岐にわたるマウスモデルが利用できます。また、行動学的検査、病理解析、PK/PD評価など総合的な非臨床評価サービスが組み合わされ、疾患特異的効果や薬理作用の把握を支援します。モデルは各疾患のヒト病態を高いトランスレーショナルに再現するよう精密に設計・飼育されていて、創薬候補化合物の有効性や作用機序の検証に最適です。
前臨床サービスは、ヨーロッパ国内の動物実験施設が AAALAC(Association for Assessment and Accreditation of Laboratory Animal Care International)認定を取得していて、国際的な動物福祉基準と管理品質が確保されています。AAALAC認定は、動物のケアと使用が倫理的かつ科学的に適切に行われていることを示す独立評価であり、標準化された飼育管理、健康管理、ストレス低減プロトコルの実施を保証します。また、ISO 9001品質マネジメント認証も保持していて、研究プロセスの透明性・再現性・コンプライアンスが一貫して維持されています。このような施設基盤により、得られるデータの信頼性が高く、クライアントの規制対応やIND申請資料としても強固な基盤となります。
InnoSerの非臨床サービスは、単なるモデル提供に留まらず、薬物候補の初期探索からIND申請に向けた最終的な安全性評価まで一貫して支援できます。創薬パイプラインの各フェーズに応じて適切な実験デザインの提案、薬物動態(PK)、毒性試験、薬効試験、病理評価、生体分布解析などを組み合わせ、個々のプロジェクト要件に柔軟に対応します。また、インビトロ・インビボ両方のアッセイを統合した試験設計や、企業・研究機関固有のニーズに合わせたモデル改変・解析法のカスタマイズも行っています。候補化合物の効果や安全性を高精度で評価し、ヒト臨床試験への移行に必要なデータを効率的に取得できる体制が整っています。
InnoSer の Fmr1 ノックアウト(KO)マウスモデルは、ヒトの Fragile X症候群(FXS) の主要な病態特徴を再現する高度にトランスレーショナルな前臨床モデルです。FXSはFMR1遺伝子の変異によって引き起こされ、認知障害や自閉症スペクトラムに至る症状がみられます。このモデルは、C57BL/6JやFVB系統背景で確立され、自発行動の変化、認知障害、過活動、社会的相互作用の低下など の特徴を示します。また、電気皮質誘発電位など臨床と関連したバイオマーカーも観察でき、治療薬候補の有効性評価に活用されています。
アルツハイマー病(AD)モデルは、ADの主要な病理学的特徴であるアミロイドプラーク形成やタウ病理を再現する複数のトランスジェニックマウスモデルを含みます。具体的には、APP トランスジェニックモデル に加え、タウタンパク質の異常蓄積を示す トランスジェニックタウモデルやタウシーディングモデル を用いた前臨床試験を実施できます。これらは、神経変性、神経炎症、認知・行動障害などのAD関連表現型を評価するために設計されていて、小分子化合物、抗体療法、遺伝子治療など多様な治療戦略の評価に適しています。
IL-23誘導型の急性皮膚炎モデルを用いた乾癬(psoriasis)研究のケーススタディがあります。このモデルは、IL-23という炎症性サイトカインをマウスの耳に注射することで、耳の厚み増加や炎症細胞浸潤、表皮の過形成などの乾癬に類似した病態を短期間で誘導するものです。ヒトの乾癬に見られる多くの炎症経路が再現されていて、抗乾癬治療薬候補の初期評価に適した in vivo モデルです。耳介肥厚の定量評価およびデジタル病理解析の結果から、IL-23誘発性乾癬モデルにおいて、評価対象となる乾癬治療薬が有意な治療効果を示すことが確認されました。
| 会社所在地 | Agoralaan A bis, 3590 Diepenbeek, Belgium(ベルギー) |
|---|---|
| 電話番号 | +32 (0) 11 14 07 68 |
| 公式サイト | https://www.innoserlaboratories.com/ |
新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。