InSphero はスイスに本社を置き、三次元ヒト肝モデル技術を強みに、薬物性肝障害や脂肪肝・線維症などの病態を高精度に再現する非臨床受託サービスを提供しています。日本ではコスモ・バイオを通じて導入・技術相談に対応しています。非臨床試験の特徴や病態モデル一例、事例などを詳しく紹介します。
InSphero の受託サービスでは、独自の 3D InSight™ Liver Microtissues を用いて、薬物性肝障害(DILI)のリスクをヒトに近い三次元生体模倣モデル上で高精度に評価 します。従来の 2次元培養では得られない肝組織の微細構造や複数種類の肝細胞共培養により、より生理学的に関連性の高い毒性データ を提供可能です。また高スループット化されているため、多数化合物を短期間で評価でき、早期に go/no-go などの意思決定を支援します。解析後には詳細なレポートが提供され、臨床開発前の安全性判断に直結したデータが得られます。
InSphero は DILI 評価だけでなく、肝疾患モデルの構築と創薬研究支援も行います。特に MASH(NASH)や MASLD(NAFLD)などの慢性肝疾患に対して、疾患状態を反映した 3D 肝ミクロティッシュモデル を提供し、健康モデルとの比較解析を可能にしています。これにより薬効と安全性を同時に評価でき、疾患機序や薬物反応性に関する深い洞察を取得 できる点が特徴です。また、均一でスケール可能なモデル設計により自動化解析とも親和性が高く、大規模探索や次世代シーケンシングデータの取得に対応しています。
ヒトモデルに留まらず、動物由来の 3D InSight™ Liver Microtissues も用いた 種間比較評価(トランスレーショナル毒性評価)を提供します。このアプローチにより、前臨床動物モデルにおける毒性反応がヒトにどの程度一致するかを評価でき、臨床移行のリスクを低減 できます。例えば、ヒトに毒性が現れた化合物を高い精度で検出する研究成果も報告されていて、従来の 2D または単一種モデルでは見逃されがちなリスクを早期に発見できます。このような多種にまたがる 3D モデリングによる比較評価は創薬プロセス全体の信頼性を高めます。
3D InSight™ ヒト脂肪肝モデル(Steatosis Model)は、多様なヒト肝細胞を含む三次元ミクロティッシュを用い、遊離脂肪酸や高糖条件下で脂肪の蓄積(steatosis)を誘導することで、臨床で見られる脂肪肝の病態を再現します。このモデルでは 肝細胞内に微小・大胞性の脂肪滴が形成され、脂質代謝異常の生理学的変化を in vitro で再現できるため、脂肪肝や NAFLD/MASH 研究における 薬効評価や作用機序解析、毒性評価に活用されています。3D 構造により細胞間相互作用が維持され、従来の 2D モデルよりヒト関連性の高いデータが取得できます。
また、InSpheroの3D InSight™ ヒト肝線維症モデルは、脂肪肝モデルに加えて 肝星状細胞(stellate cells)などの細胞を含む構成で培養し、TGF-β1 等の刺激により線維化(fibrosis)を誘導します。活性化した肝星状細胞がコラーゲンなどの細胞外基質を過剰に産生することで肝線維化の病態を模倣し、抗線維化薬の効力評価やメカニズム研究に適した in vitro ヒトモデルとして利用されています。
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| 会社所在地 | 東京都江東区東陽2-2-20 東陽駅前ビル(代理店:Cosmo Bio Co., Ltd.) |
|---|---|
| 電話番号 | 03-5632-9610(代表) |
| 公式サイト | https://insphero.com/ |
新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。