Hera BioLabsは、独自の遺伝子編集技術と高品質な病態モデルラットを用いた試験サービスを提供する、米国の非臨床試験受託機関です。この記事では、同社のサービスの特徴や保有するモデルについて詳しく解説します。研究開発を加速させるパートナー選びの参考にしてください。
Hera BioLabsの最大の特徴は、独自開発の免疫不全ラット「SRG Rat」を用いた試験です。マウスよりヒトに近い代謝機能を持ち、高い生着率を誇るため、臨床予測性の高いデータが得られます。
大型のため一匹から多くの検体を採取でき、効率的な解析が可能になる点も大きな魅力ではないでしょうか。
独自の遺伝子編集技術「Cas-CLOVER」や「piggyBac」を活用した柔軟な対応も強みです。これらはオフターゲット変異が極めて少なく、精密な遺伝子改変を実現します。
顧客の要望に合わせたカスタムモデル作製が可能で、商用利用の権利関係もクリアなため、安心して利用できるでしょう。
「SRG Rat(通称:OncoRat)」は、Rag2およびIl2rg遺伝子をノックアウトした重度免疫不全ラットです。B細胞、T細胞、NK細胞を欠損しており、マウスでは生着が困難なヒト由来がん細胞(VCaPなど)でも高い生着率を誇ります。
腫瘍が大きく成長するため、一度の試験で豊富な組織サンプルが得られ、詳細な病理学的解析が可能となります。
SRG Ratにヒト末梢血単核球(PBMC)や造血幹細胞を移植し、ヒトの免疫系を再構築したモデルです。このモデルを用いることで、がん免疫療法薬(チェックポイント阻害剤など)の有効性評価が可能になります。
ラットは血液量が多いため、同一個体から経時的に採血を行い、免疫細胞の動態変化を詳細にモニタリングできる点が大きな利点です。
免疫不全マウスでは生着率が低く、増殖も不均一なヒト前立腺がん細胞株「VCaP」を用いた試験事例です。Hera BioLabsのSRG Ratを用いた結果、90%以上の高い生着率と均一な腫瘍増殖が確認されました。
また、ラットの血液量の多さを活かし、血清PSA濃度を経時的に測定することで、腫瘍体積との高い相関関係も実証されています。
非小細胞肺がん(NSCLC)などの患者由来組織を用いたPDXモデルの事例です。SRG RatはNSGマウスと比較して腫瘍の成長速度が速く、より短期間での試験が可能です。
さらに、腫瘍が大きく成長するため、一度の移植で多くの組織片(PDXバンク)を確保でき、次の世代への継代(連続移植)も効率的に行えることが示されています。
Hera BioLabsは、独自の遺伝子編集技術と高性能な免疫不全ラット「SRG Rat」を提供する米国の非臨床試験受託機関(CRO)です。革新的な技術と柔軟な対応力で、がん研究や創薬プロセスを加速させます。
| 会社所在地 | 2277 Thunderstick Drive, Suite 500, Lexington, KY 40505, USA |
|---|---|
| 電話番号 | +1 859-414-0648 |
| 公式サイト | https://www.herabiolabs.com |
新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。
特許技術による新規モデル作製(特に肝疾患・線維化)や未知の病態モデルの作成など、多彩な自社疾患モデルを保有しているのが特徴。
探索から臨床を見据えた、薬効評価プランを個別設計が行えます。
「STAM™マウス」という特許モデルを保有しており、ヒトのMASH/NASHからHCCに類似した経過を示し、病態進展が20週齢時の肝癌を発症させることが可能。
2週間程度で、間質性線維症や尿細管変性、さらに炎症細胞浸潤を含む多重の病態が現れることから、抗線維化薬の初期スクリーニングモデルとして有用です。
現時点で存在しない疾患でも、独自の病態モデル開発が可能。クライアントの創薬ターゲットに合わせて、新しい病態モデルの提案をします。
国際規制に対応したGLP試験体制のもと、発がん性等の長期毒性からFIHに向けた毒性・TK・安全性薬理試験まで一括受託。ICH準拠の確実なデータで、グローバル創薬のコストと手戻りリスクを削減します。
SEG I–III(生殖発生毒性)や2年間の発がん性試験をはじめ、長期間にわたる複雑な毒性評価にも対応可能です。
初回ヒト投与(FIH)をまでを見据えた、毒性・TK(毒性動態)・安全性薬理試験までを一括で設計・受託することができます。
FDA・EMA・PMDAなどの国際規制に対応したGLP試験体制を完備。ICHガイドラインに準拠した信頼性の高いデータを取得し、グローバルな申請を見据えた試験設計を提案します。
PXBマウスを用いたヒト外挿性の高い薬物動態・肝代謝評価と、LC-MS/MSによる高感度バイオアナリシスを提供。動態・肝毒性・安全性の統合評価体制で核酸医薬等の新モダリティにも対応します。
ヒト肝細胞を有するPXBマウス®を用いた薬物動態・肝代謝評価に対応。
ADMEや薬物相互作用においてヒト外挿性の極めて高いデータを取得でき、臨床試への移行をサポートします。
LC-MS/MSを活用した高感度なバイオアナリシスを提供。微量な血中濃度測定から、複雑な代謝物の同定、厳密な定量バリデーションまでを一貫対応します。
薬物動態・肝毒性・安全性の統合評価体制を構築し、核酸医薬等の新モダリティにも対応。肝代謝が課題となる化合物や臨床導出が控える案件でも、定量性と再現性に優れた信頼性の高いデータを提供。