こちらの記事では、インドのバイオ医薬品関連会社であるAragen社について紹介します。同社は非臨床試験を含む研究開発サービスを自社で提供するCRO(受託研究機関)であり、コンセプト段階から商業化までを包括的に支援する「CRDMOサービス」を中核事業として展開している企業。同社の非臨床試験受託サービスの特徴などを調査してまとめました。
Aragen社は、非臨床試験を含む研究開発サービスを自社で提供しています。新薬のアイデア段階から製品化までをトータルで支援を行う「CRDMOサービス」を事業の中心として手がけており、数多くの企業との取引があります。このビジネスを支えるため、Aragen社は、インドのプネに研究施設を保有しています。こちらはGLP(優良試験所規範)とAAALAC(実験動物ケア評価・認定協会)の認証を持ち、さらにOECD(経済協力開発機構)の基準に沿った施設となっています。
Aragen社では、「Small Molecules(低分子医薬品)」と「Large Molecules(Biologics:バイオ医薬品)」の両方について幅広いサービスの提供を行っており、非臨床試験は、主に創薬の初期段階における「安全性評価」として位置付けられています。特に低分子医薬品の創薬サービスにおいては、統合創薬、化学、生物学と並んで安全性評価が中心的なサービスとして挙げられています。これは、同社が非臨床試験を創薬プロセスの初期段階から取り入れることによって、より効率的な開発につなげようと考えている点を示しているといえます。
同社が提供する非臨床試験サービスは、製薬・バイオテクノロジー業界にとどまらず、工業用化学品や農薬業界に対してもサービスを提供しています。このように多彩な業界への対応を可能としているのは、同社の技術基盤が堅牢であり、医薬品だけではなくさまざまな化学物質やバイオ製品の安全性についても評価を可能とする、専門性と柔軟性を持っているといえます。
同社ではさまざまな病態モデルを提供していますが、一例として膠芽腫(グリオブラストーマ / GBM)の研究を進めるためのモデルを提供しています。このモデルは、無胸腺ヌードマウスの脳の中に人のグリオブラストーマ細胞を注入して腫瘍を作ることにより、人間の病気に近い状態での疾患の研究や治療法の検証などを可能にするものです。
そのほか、ラットを用いたCFAによる炎症性疼痛モデルなど、さまざまな炎症・痛みに関するモデルが提供されています。
公式HPでは事例に関する情報が見つかりませんでした。
Aragen社は、インドの他米国にも複数の拠点を構えており、さまざまな企業に対してサービスを提供しています。
| 会社所在地 | 28 A, IDA Nacharam Hyderabad 500 076, India |
|---|---|
| 電話番号 | +91 40 6692 9999 |
| 公式サイト | https://www.aragen.com |
新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。