Lovelace Biomedicalは、米国ニューメキシコ州アルバカーキに拠点を置く非営利の非臨床試験受託機関(CRO)です。毒性学・薬理学・疾患モデリングを専門とし、製薬企業の研究開発を支援しています。
ここでは、Lovelace Biomedicalの非臨床試験の特徴や病態モデル一例、事例などを詳しく紹介します。
1947年の設立から科学研究の歴史を持ち、多分野にわたる専門知識を活用して非臨床試験に取り組んでいます。特に呼吸器疾患・感染症・遺伝子治療・神経科学の分野に強みを持っている点が特徴です。
FDAのGLP(優良試験所基準)に準拠した試験を実施し、経験豊富な科学者が有効性や毒性のメカニズムに関する客観的なデータを提供することで、医薬品の臨床開発への移行をサポートします。
ニューメキシコ州にある100エーカー以上の敷地と30万平方フィートの実験スペース(2026年2月調査時点)を有する大規模な施設を保有しています。ABSL-3などの高度なバイオセーフティーレベルを備えた実験室や、霊長類をはじめとする多様な動物種を収容可能な設備を整備。遺伝子治療から感染症対策まで、様々な非臨床プログラムに適切な管理体制のもと、柔軟に対応できる研究環境を提供しています。
細菌・ウイルス・真菌などの感染症に対するワクチンや治療薬を評価するための感染症モデルを提供しています。COVID-19の研究においては、ヒト化ACE2トランスジェニックマウス・ハムスター・フェレット・マカクザルなどの多様な動物モデルを活用し、呼吸数や換気量といった生理学的データを測定することで、臨床における疾患の進行を再現する病態モデルの構築を行っています。
呼吸器系の疾患モデリングにおいても、喘息や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)などのモデルを有し、吸入による薬物送達に特化した装置を用いて詳細な肺機能評価を行っています。
また、希少疾患を対象とした遺伝子治療の領域では、遺伝子改変マウスなどの複雑な病態モデルを作出し、リアルタイムPCRを用いた生体内分布の解析や詳細な安全性評価を実施しています。
転移性肺がんの治療に向けた5-アザシチジン(5-AZA)の吸入用乾燥粉末製剤の開発において、プロセス最適化とモデリングを支援した事例があります。ヒトにおける全身投与データと、静脈内投与および吸入投与を比較する非臨床試験のデータに基づき、目標とする臨床用量を決定しました。薬物負荷を20%に設定することで、全身曝露量および腫瘍縮小効果を向上させる製品プロファイルの実現に貢献しています。
カンナビジオール(CBD)およびプロピレングリコール(PG)の吸入による生物学的反応を評価した事例です。Sprague-Dawleyラットを用い、14日間にわたってCBDおよびPGのエアロゾルを鼻部吸入させる試験を実施しました。体重変化や臨床兆候のモニタリング、血液学的な病理評価を通じて、CBD吸入における安全性プロファイルを明らかにし、製品の効率的な送達およびリスク評価に貢献しています。
Lovelace Biomedicalは、約70年の歴史を持つ非営利の非臨床試験受託機関です。広大な施設と設備を駆使し、製薬会社や研究機関の医薬品開発から承認申請までを包括的に支援しています。
| 会社所在地 | 2425 Ridgecrest Drive SE, Albuquerque, NM 87108, United States |
|---|---|
| 電話番号 | 505-549-8353(米国ニューメキシコ州アルバカーキ) |
| 公式サイト | https://www.lovelacebiomedical.org/ |
新薬開発において、非臨床試験の質と効率は、臨床成功率やコスト、スピードに直結します。特に近年では、「ヒト外挿性の高いデータ」「国際申請に通用する信頼性」「創薬初期での的確な絞り込み」といったニーズが高まり、CRO(医薬品開発受託機関)選びにも戦略性が求められるようになりました。
本記事では、非臨床の目的ごとにおすすめの3社を厳選して紹介していきます。