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EAE(MOG誘導)

本記事では、多発性硬化症(MS)の研究や新薬開発において広く用いられているモデル「EAE(MOG誘導)」について解説しています。特徴や主な用途、研究対象、主な製品などをまとめました。

EAE(MOG誘導)とは

EAEとは、多発性硬化症(MS)を研究するために広く用いられている病態モデルです。こちらのモデルでは、MOG(ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質)ペプチドを免疫賦活剤とともにマウスに注射することによって、免疫細胞が活性化し、自身の神経(ミエリン)を攻撃し、炎症を起こす仕組みとなっています。

EAEモデルを用いることにより、多発性硬化症の病態メカニズムの解明や、新たな免疫治療薬・炎症を抑える薬の有効性評価などが可能となります。

利用される主な研究対象

研究対象となる疾患 病態モデルの利用方法
多発性硬化症(MS) 新規治療薬における有効性評価や、神経機能の保護作用の確認に利用
視神経炎 MSに合併することが多い視神経の炎症や脱髄による視力低下のメカニズム解明、 および症状緩和に向けた薬効評価に利用

EAEモデルは、主に多発性硬化症など中枢神経自己免疫疾患に対する新規治療薬の評価に多く用いられています。また、自己反応性T細胞によって炎症や脱髄を引き起こすメカニズムの解明や、新たな治療標的の探索などの基礎研究にも多く利用されています。

利用方法 詳細
臨床スコアリング 尾の緊張低下、後肢の麻痺から四肢の完全麻痺など運動機能障害について日々のスコア化を行い定量的に評価
病理組織学的解析 脊髄や脳の切片を作成し、炎症細胞の浸潤度合いやミエリン(髄鞘)の脱髄領域を評価
免疫学的解析 中枢神経系やリンパ節におけるT細胞・マクロファージなどの動態などを測定

EAE(MOG誘導)のレビュー

MOGペプチドによる多発性硬化症モデル確立の実証

こちらの論文では、多発性硬化症(MS)に対する反応について確認しています。研究では、H-2bマウス(C57BL/6J等)に合成MOGペプチドを注射した結果、pMOG 35-55が多発性硬化症に似たT細胞応答を引き起こし、上行性麻痺など重度かつ慢性的な神経病理を誘発しています。

マウスの系統によって異なる病態となり、疾患誘導におけるエピトープ特異性と自己反応性T細胞の重要性が示されています。

参照:National Library of Medicine
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7621871/

EAE(MOG誘導)の主な製品

ここでは、Googleにて「EAE(MOG誘導) 製品」と検索し、ヒットした上位10サイトのうち、製品ページが確認できたものを検索上位から2製品ご紹介しています(2026年6月4日調査)。

多発性硬化症(EAE)マウスモデル

バイオサイトジェン社により提供されている、前臨床段階における多発性硬化症の研究向けとして構築された、自己免疫疾患マウスモデルです。

製造・販売元 分析項目 主要エンドポイント
バイオサイトジェン・ジャパン株式会社 体重測定、臨床スコア(麻痺等の運動機能)、病理組織学的解析(H&E染色による細胞浸潤など) 臨床スコアの改善(低下)、体重減少の抑制、脊髄組織における炎症細胞の浸潤・脱髄の減少

Hooke Kit MOG35-55/CFA Emulsion PTX

マウスに対し、EAEを効率よく誘導するために提供されているキットです。MOG35-55抗原と完全フロイントアジュバント(CFA)があらかじめ混合されたエマルジョンと、百日咳毒素(PTX)がセットになっています。

製造・販売元 分析項目 主要エンドポイント
製造元:Hooke Laboratories, Inc.
販売元:コスモ・バイオ株式会社
臨床スコア(尾の緊張低下や後肢の麻痺)、体重変化、中枢神経系の組織学的評価、免疫学的解析 EAE発症率の確認、運動機能障害の程度、脊髄における病変の形成

まとめ

本記事では、多発性硬化症の研究や新薬開発に用いられるEAE(MOG誘導)モデルに関する情報を紹介しました。非臨床試験を行う場合には、信頼できるモデル選定が重要といえます。本サイトでは、非臨床試験で利用されている病態モデルについて紹介していますので、ぜひ以下の記事もご参照ください。

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引用元:SMCラボラトリーズ公式サイト(https://www.smccro-lab.com/jp/)
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